iMac Late 2013 を購入しました

HARDWARE REPORT


少しばかり前のお話ですけど iMac Late 2013 を使い始めました。

今回は淡々とではありますが、この Mac を買うに至った経緯と、そんな辺りに気を配って選んだかを記してみたいと思います。買い物というのもなかなか根気のいる作業だなって、今回みたいな度に感じますけど、なかなか良いものを選べたようでホッとしています。

モデルとしては、iMac Late 2013 のいちばん安い 21.5 インチモデルです。それのメモリを 16GB に増設して、内蔵ドライブを 256GB の SSD に変更しました。

これを選ぶ中で感じたいろんなことを書いているので、気になるところがあれば、掻い摘んで参考にしてみてください。

購入を検討したときの経緯

これまでは Mac mini Early 2009 を かわいがりながら 使っていて、これ自体はこのまま手入れして使っていけば、もう数年は快適に使えそうな印象でした。

ここ数年はこの Mac mini を使って、事務所で作業をしていることが多かったのですけど、書籍の原稿を書くにはやっぱり集中できる自宅が理想的。それに何より、自宅か事務所か、どちらかにしか Mac がないという環境は、思うときにすぐに使える Mac がなくてけっこうストレスでした。

 

勉強会で発表することも視野に入れて買った MacBook Air Mid 2012 もあったので、しばらくはそれで原稿を書いていたのですけど、自分は広い画面を 2 つ繋いで作業をすることが多く、ウィンドウを開いたまま中断して翌日に作業を再開するという使い方なので、何かの都合で MacBook を持ち歩いたときに環境を崩してしまうのもなかなか負担でした。

そのため、つい MacBook を持ち出すのを躊躇ってしまって、自分にとってはあまり良くない傾向でした。

自宅作業に感じるメリット

ところで自宅での作業って、少なくとも自分にはメリットが大きいスタイルに感じます。

調子のいいときにはとことんやれるし、原稿とかの締切で徹夜をしても好きなときにちゃんと眠れるし、出かけるとか帰るとかに煩わされないし。イメージがすぐそこに湧いているのに、出かけるまで PC に触れないとか、自分にはストレスに感じることがよくありました。

作業場所を 2 つ持つことのデメリット

それと、自宅と事務所を分ける弊害として、管理する PC が倍になるということがあります。

両方で環境を揃える必要があるし、自動アップデートにも倍の時間が取られるし、特に SSD を使っているとディスク容量が不足しがちで、PC の台数だけディスクの整理が必要になるのも厄介でした。自分の場合は Windows と Mac を使っているのですけど、Dropbox や Evernote などのクラウドストレージの影響もあるのか、たまに事務所へ行くと「Windows も Mac もディスクがいっぱいで正常に動作しない」ところから作業が始まることがよくありました。

コスト面でも気になるところがあって、同時に 4 台のモニタを使う訳でもないのに 4 台用意しないといけないとか、SSD もそうですけど、スピーカーも 2 台必要とか、自分の価値観的にはなんだか無駄な買い物をしているようで、何かが必要になるたびに、少しばかり気が滅入る要因にもなっていました。物が増えるといろんな負担が増えますしね。

 

購入する Mac を検討する

事務所の Mac を持ってくることも考えてはみたのですが、そうすると今度は事務所に行ったときが不便だったので、Mac をひとつ新調することにしました。

この頃は Mac Pro が発売されてそれほど時間が経っていない頃でしたが、さすがにそれは自分の身の丈を超えています。これまでどおり Mac mini の最新機種にしようかとも考えたのですが、Mac mini は Late 2012 から新機種が出てなく、ともすると注文してすぐに新機種が出るかもしれない勢いです。(ぜんぜん登場しませんでしたが)

なかなか決め手が見つからず、ずいぶん検討しましたが、最終的には 21.5 インチの iMac Late 2013 に落ち着きました。

まずは Mac mini を検討する中で考えたこと

性能的には不安なし

自分的には Mac mini でも性能的には十分なように思いました。

用途としてはプログラミングなので、CPU は遅くてもとりわけ支障がでることはなさそうですけど、せっかく Mac mini 本体が低価格なので、買うとしたらいちばん性能が良い Core i7 の 2.6GHz にしようかなとも考えました。というのも、詳しい型番は出ていないので分からなかったのですが、どうも Mac mini に搭載されている CPU は、ノート PC 向けのもののような印象でした。

もしそうなら、噂では通常用の PC と比べて一回り性能が低いらしいので、できるだけ良いものを選んでおいた方が良いかと考えました。

もっとも、今使っている Mac mini Early 2009 の Core 2 Duo 2.00 GHz でも自分は特に不満はないので、CPU を最速にするのはあくまでも「これからしばらく先も Mac をメインに使ってゆくだろうから」という理由が大きいです。そうでなければ、きっといちばんランクの低い Core i5 2.5GHz を選んでいたと思います。

ディスクドライブは SSD の一択

そして、重要なのがディスクドライブの選択です。

今は SSD という高速なディスクドライブがあるので、快適に使うためにも SSD は自分の中では必須です。今の SSD は容量が少ないという欠点があるので、最低でも 256GB のものを選びたいところです。それでもデータをたくさん保存するには心配なので、Mac mini の OS X Server モデルを選択して、SSD とハードディスクの両方を搭載しようかと考えました。

ただ OS X Mavericks になって OS X Server が安く(iOS Developer Program に加入していれば無料で)入手できるようになりましたけど、Mac mini Late 2012 はそれが登場する前の価格設定なのか、少し割高感は気になるところでした。

発売開始時期だけが不安材料

性能の選択としてはこれくらいで満足でしたし、本体がとても小さくて場所を取らないのも大きな魅力です。

価格的にも性能の割に安くて満足なのですけれど、唯一、どうしても 2012 年の後期に登場したモデルというのが気になりました。Mac 製品はともすると数年で最新機能を利用できなくなってしまうので、できるだけ登場して間もないものを買った方が、製品としての寿命が長くなる印象があります。

特に iOS アプリ制作をしていると、開発に使う Xcode や OS X として最新に近いものを求められたりするものだから、できるだけ新しいものを選んでおきたいところです。

iMac を検討する中で考えたこと

悩ましいのはモニターの一体型

そうなると iMac Late 2013 が候補に浮上してくるのですけど、自分の中での iMac の最大の欠点は「本体とモニターの一体化」です。

モニターがセットでついてくる分、本体の値段も Mac mini と比べて高くなるのももちろんですが、自分はモニターを既に 2 台持っているので、そのうちの 1 台が無駄になってしまいます。さらに自分は目が弱いようなので、対策として、光興行の HIKARI FILTER という液晶フィルタを使っています。このフィルターの買い替えも、自分にとってはもったいない出費です。

それと、もしモニターが故障した時、一体型の iMac だと、Mac も一緒に修理しないといけないところもネックです。逆ももちろんで、Mac のどこかが壊れただけで、モニターも使えなくなるところも心配どころです。モニターとしてはちゃんと動くはずなのに処分しないといけないとかなると、それはとても損した気分がしそうです。故障でなくても、買い替えのときにはモニターも手放さないといけないですし。

別の PC 用のモニターとしては実質的に使えない

さらには、iMac のモニターを別の PC からは自由には使えないところも気がかりです。

iMac には一応「ターゲットディスプレイモード」(TDM) という機能があって、Thunderbolt ケーブルを使って、別の Mac の画面を iMac のモニターに映すこともできるようなのですが、その間は iMac の電源を入れておかないといけないことや、あくまでも Thunderbolt が必要で、一般的な Mini DisplayPort 接続ではそれが利用できない様子です。

自分の場合は Windows も使っていて、最近のモニターであれば 2 つのコンピュータを接続してボタンひとつで切り替えられます。それが簡単にできないとなると、Windows を使っているときは iMac を置いておく場所が必要になってしまいますが、モニター一体型ともなると、そのまま机に置いておくのも、ちょっとどかすというのも、そう簡単にはいきません。

魅力を感じる点

それ以外の面で見れば、CPU は通常の PC 用のもののようなので、もっとも性能の低い Core i5 の 2.7GHz でも、自分的には十分な性能が期待できます。

モニターの大きさは 21.5 インチと 27 インチの 2 種類が選べるのですけど、普段使っているモニターも 21.5 インチでちょうど良かったので、そのサイズで良さそうです。サイズが同じだったのが幸いして、自分が使っている HIKARI FILTER がそのまま流用できそうなところも嬉しいところでした。

ここで 21.5 インチの Core i5 (2.7 GHz) を選んだとすると、グラフィックス機能が、他のモデルよりは性能の低い Intel Iris Pro になりますが、自分は別に高機能なグラフィックス処理は必要ないので、これで価格が抑えられるなら、自分としては好都合です。

購入前に決めておかないといけないこと

そのほかの注意点と言えば、21.5 インチのモデルでは後から自分でメモリの増設ができないところです。

特にモニターと一体型でこれだけ性能の良い Mac となれば「メモリーが足りなくなったから買い替えよう」とかせずに長く使いたいところなので、この辺りは用途と合わせて慎重に決めないといけません。27 インチモデルの場合は後から自由に増設できるらしいのですが、自分にはここまで大きい画面は必要ありません。

そうなると、購入時にメモリ容量を決めて、それ以降はずっとその容量と付き合って行かないといけないのかと思ったのですが、購入後に "iMac : メモリの取り外し方法と取付方法" というページを見つけて見てみたところ、ここには「ユーザーによる交換ができませんので、必ず Apple Store(直営店)または Apple 正規サービスプロバイダに依頼してください」と記されていました。

この記載に自分は購入後に気付いたので詳しく調べていないのですが、この感じだと、後になってメモリが足りないとなっても手遅れにはならなそうですね。それでもきっと、本体を預けたりとか、いくらかの費用は必要になると思うので、購入時に慎重に決めておくと良いでしょう。

 

もうひとつ慎重に決めないといけないのが、ディスクドライブです。

こちらは 21.5 インチでも 27 インチでも、後から自分で増設・交換ができないため、最初から良さそうなものを選択しておく必要があります。自分としては SSD は必須なので、そうすると容量は 256GB か 512GB を選択することになります。512GB くらいはあった方が安心なのですが、とても高いので、なんとか 256GB で賄いたいように感じます。

ちなみにこちらは、増設のための交換を後からしてもらえるかどうかは分かりません。壊れたときの修理交換はしてくれるとは思います。

故障のときについても考えてみる

そう、ディスクドライブでの心配事として「壊れやすい」というのがあります。

iMac の場合、内蔵されているディスクドライブを取り出すことは困難なので、基本的には修理に渡さなくてはいけません。そのとき、修理から戻ってくるまでデータが無い(戻ってきたときにも有る保証がない)のはなかなか不安なところです。

ここは 256GB にして、システムは内蔵 SSD に入れて、データなどは外付けの SSD かハードディスクに入れて使うのもいいかもしれません。

 

そんな感じで、何かと「故障」周りが気になる iMac なので、保証期間が延長できる AppleCare Protection Plan も気になるところです。

これに加入しなくても 1 年の保証期間がありますが、加入すれば 3 年間の保証期間になるので、長く使っていこうと思っている場合は、検討の余地がありそうです。

新型 Mac Pro の印象は …

ちなみに黒色の新型 Mac Pro も、候補として迷うところではありました。

まず、小型なのが魅力です。ディスプレイは付属していないので、手持ちのディスプレイが無駄になることはないですし、これから主流になると思われる 4K ディスプレイに途中で買い替えるといったことも自由にできます。

性能面は十分すぎるほど

性能も、最低クラスでも CPU が Xeon E5 (3.9 GHz) だったり、メモリも 12GB で、ディスクドライブは SSD と、自分が求める性能のはるか上を行くものでした。

メモリがエラー訂正機能 (ECC) を搭載してたり、グラフィックスがデュアル GPU だったりして、むしろ性能が自分には過剰です。Thunderbolt 2 ポートも搭載されているので、大容量のディスクを必要とする人も、しばらく先まで安泰そうですね。

故障や性能不足があっても安心

メモリやディスクドライブは Mac Pro なら簡単に交換できるようで、とりあえず最低スペックで購入しておいて、必要になったら増設できるのもうれしいところです。もっとも、自分の場合は最低スペックの Mac Pro を選んでも、それが使えなくなるまでの間はずっと、増設せずに使えそうなくらいの性能ですが。

ともあれ、壊れやすいストレージデバイスが自分で交換できるのが安心です。故障したときも普段どおり、壊れた部分だけを修理・交換できそうで、それも iMac に勝る大きな魅力のひとつでした。

 

iMac Late 2013 を購入する

若干 Mac Pro に魅力を感じながらも、そして、最高スペックの Mac mini と最低スペックの iMac との狭間で迷いながら、最終的には iMac Late 2013 を購入することに決めました。

購入することにした機種

購入したのは 21.5 インチの iMac Late 2013 を、ディスクドライブを 256GB の SSD にして、メモリを 16GB にしたモデルです。

21.5 インチにすると、購入後のメモリやディスクドライブの交換ができないのは心配でしたが、モニターを 2 台つかう自分には 21.5 インチでも十分な画面の広さなのでそうしました。ハードディスクよりも高速に読み書きできる SSD は、もはや自分には必須で、容量は大きいに越したことはないのですけど、512GB だとさすがに高かったので 256GB にしました。

iMac 選択の決め手

総合的に見た安心感

iMac を購入する決め手になったのは、まず、全体的にみた安心感です。

CPU が普通の PC 向けのものと思われることと、現行機種の発売日が Mac mini と比べて最近、というか Mac mini の発売日がだいぶ前というのが安心材料になりました。それ以外の面で見れば、Mac mini を最大スペックに引き上げた場合と iMac の最低スペックとではそれほど大きな違いがなさそうにも思えます。

背面ポートの差

もうひとつの決め手として、モニターを接続できるポートの差もありました。

Mac mini の場合は、モニターを接続するのに使えるポートは HDMI と Thunderbolt がそれぞれ 1 つずつになるようです。どちらも DVI に変換できるので 2 台のモニターを使う上では問題ないと思うのですが、外付けディスクドライブを接続するのにも使える Thunderbolt が 1 つだけというのが、少しだけ心許ない印象でした。

 

現時点では USB 3.0 も Thunderbolt に次いで十分高速なので、それで妥協しても問題ないとは思います。

ちなみに Thunderbolt が 10GBit/s に対して、USB 3.0 は 5GBit/s です。ここだけ見ると倍も速度が違うのですが、肝心のディスクドライブを接続するのに使う SATA III は 6GBit/s なので、現時点で見ればそれほど大きな差はないとも言えそうです。

あくまでも理論値なので、余裕がある方が、実効速度も速くなる様子でした。速さを求めるなら Thunderbolt の方が良さそうです。

 

その点、iMac であれば、背面に Thunderbolt が 2 つあります。

HDMI ポートはありませんが、iMac 自体にモニタが 1 つくっついているので、Thunderbolt を 1 つだけ使えば、もう一台のモニタをそのまま利用できます。もうひとつの Thunderbolt が余るので、外付けディスクドライブを使うことも簡単です。

最後まで悩まされ、妥協した点

検討する中でもお話しましたが、最後の最後まで悩まされたのが「一体化されているモニター」と「本体を開けられない不安」でした。

どちらも融通につながるポイントで、これらは最終的には「割り切る」形で収めることにしました。後はしばらく使ってみて、今後の Mac 選びの糧にしたいと思います。

モニターの一体化について

モニターが一体化されていることで、とにかく自由が奪われる印象でした。

モニターだって壊れることはあるので、壊れたときに壊れたものだけを修理にだすとか、その間に作業を継続できることは重要です。それが iMac ではできないので、まるごと修理に出すしかなさそうですけど、そうなっても自分はとりあえず MacBook Pro で凌げるので、今回は妥協してみることにしました。

 

それでも気になるのは、近頃活気づいてきた、高解像度の 4K モニターです。

使っているもう一台のモニターは EIZO S2243W という少し変わったモニタなので、4K が欲しくなったときにこれを手放すか検討しないといけないところも悩ましいところです。また、ともすると 4K 対応の iMac だって近いうちに登場するかもしれませんしね。そうなると iMac を丸ごと買い替えないといけないところも悩ましいです。

故障時について

それと、本体が開けられないので、故障対応を考えないといけません。

今回は外付けディスクドライブにデータを持たせて、故障のときには iMac をまるごと修理に出しても、外付けディスクドライブを MacBook につなげれば、ひとまずは作業を継続できそうです。もし修理から帰ってきたときにドライブの交換などの都合でデータが消えていても大丈夫ですしね。

ちなみに Time Machine という機能を使って日常的に自動バックアップを行っておくのも大切ですけど、バックアップが失敗していて復元できないことも稀にあるので、バックアップだけに頼らないことも、データによっては重要なところです。

 

あと、本体さえ開ければ、たとえばディスクドライブが故障した時に新しいものに交換すれば済むのですけど、今回はそれができないので、Mac 本体の修理も視野に入れないといけません。

これは運によるところも大きくて難しいところですが、本体が壊れて買い替えたという記憶がほとんどなかったので、今回は購入時に自動でついてくる 1 年の保証だけにすることにしました。

迷いましたが、たしか iMac の修理費用は 50,000 円くらい、3 年間の延長保証の AppleCare Protection Plan が 22,000 円くらい、1 年間は無償修理というのを考えると、とりあえず加入しないでおいて、1 年より後に運悪く故障したときの技術的な進歩と環境の変化に応じて、修理費を払って使い続けるか、新機種を買うか、選択する(迷う)のも有りかもと思ったのが理由です。

付属してくるキーボードとマウスについて

iMac の場合はキーボードとマウスも付属してくるところも気になりました。

これは単に「持っているからその分安くしてくれたらいいのに」という単純な理由ですが、そういえば、MacBook にも搭載されているような「マジックトラックパッド」が気になったことがあったので、仕方ないついでにそれを選択することにしました。

キーボードも、今使っている Microsoft Sculpt Ergonomic Desktop キーボード を使い続ける予定だったので、お試しとして、持っていなかった英語配列のキーボードを選択することにしておきました。

メモリを 16GB に決めるに当たって

今回の iMac を選ぶ上で、搭載するメモリの容量もけっこう迷いました。

自分の中の目安としてあったのは、これまで使っていた Mac mini Early 2009 では、プログラミングをするのに使う Xcode というツールを使うには 4GB では足りず、8GB なら問題ないということでした。4GB だと動作が重いし、Xcode が頻繁に止まっていた印象があるんですよね。それを 8GB に増設した途端、気にならない、どころか素晴らしさを感じる機会が増えたので、少なくとも 8GB は欲しいところでした。

ただ、それ以上であれば問題なさそうだったので、16GB にするか 8GB で妥協するか迷うところでしたが、21.5 インチの iMac に限っては自分でメモリを増設できないので、この iMac を使い続ける間、メモリが 8GB で十分かどうかは分かりません。

 

それなら、せっかく性能の良い iMac なので「今はすっかり使う頻度が低くなっている Windows を Mac 上で仮想 PC として動かしてしまえば、より快適になりそう」と思って、メモリを 16GB にすることにしました。

これだけ余裕があれば、仮想 PC を 1 つ動かしたところで、まだ十分な余裕が保てます。この頃は Mac から Windows にリモート接続するアプリも日本語入力ができずに苦労したりしていたところだったので、ここでいっそ VMware Fusion とかで仮想化してしまった方が快適に両方を扱って行けそうです。

 

iMac を使ってみた印象

選ぶのにずいぶん手間と時間をかけてしまった iMac Late 2013 ですが、使ってみた印象としては、なかなか良い感じでした。

iMac みたいなモニターが一体になった PC の特徴のひとつですが、配線がとてもすっきりするところはうれしいですね。基本的には電源を引いておしまいです。自分は有線 LAN の方が好きなのもあってとりあえず LAN ケーブルを引いていますが、現実的には 802.11ac 規格の無線 LAN の方が速いので、それで済ませれば LAN の配線も不要です。

また、2 つ目のモニターを接続するにも、通常は隣同士に配置するので、隣から隣へケーブルを這わせるだけで済むのもうれしいところでした。

 

動作速度も Mac mini Early 2009 と比べて、体感的に速い気がします。

iMac のモニターの映像もさすがに綺麗なので、前のモニターも綺麗だったので買い替える必要はなかったのですが、まあ、悪くはないのでよしとしましょう。

ディスク容量は 256GB なので、気を抜くとあっという間にいっぱいですけど、今回は外付けのディスクドライブも使って、基本的なデータはそこで扱うことにしたので、容量的にも当面は心配いらなそうです。

 

そして、VMware Fusion で作った Windows 環境が、想像以上に快適でした。

画像やファイルをそのままドラッグアンドドロップで Windows と Mac の間を移動できるのもうれしいですし、ディスク上のフォルダーを両方で共有する設定ができるので、Mac で画像を加工して Windows でブログを書く、みたいなことも手軽にできます。

Mac 上で動かしているアプリのひとつとして Windows を操作できるので、Windows と Mac をそれぞれで使っていたときよりも、ずっと便利になりました。リモート接続と違ってネットワークを介さないので、今回の iMac 程の性能があれば、Windows 機をリモートで操作するよりも動作は機敏です。

フォルダーの共有機能のおかげで、データを Mac で管理できるので、Windows と Mac の両方でディスク容量を心配しなくていい点もうれしいところでした。

 

そんな感じで、iMac Late 2013 を購入して、作業環境が思った以上に快適になりました。

前から使っていた Mac mini Early 2009 も手を入ればまだ快適に活躍してくれそうな感じですけど、これからは iMac Late 2013 を使い込んでみたいと思います。