MacBook Air の Boot Camp で Windows 8 を使用する

HARDWARE REPORT


MacBook Air の Boot Camp を使用する

MacBook Air Mid 2012 を購入したのですけど、何かのときに Windows が使えたら便利と思い、Boot Camp を使ってみることにしました。

Boot Camp というのは、Mac で Mac OS X と Windows とをデュアルブートさせるための仕組みです。

そんな Boot Camp を使うにあたって、せっかくなら Windows もいちばん新しいものが良いかと思い、Windows 8 Release Preview をインストールしてみることにしました。

USB メモリーを使った方法では失敗

今回、最初に USB メモリーを使ったインストールを試みたのですけど、上手くいきませんでした。

起動時にだけ USB メモリーの内容を認識できなかったので、原因はもしかすると、使用していた USB 3.0 メモリー "RUF3-JM16GS-BR" との相性なのかもしれません。

ともあれやり方はこれで正しいはずなので、まずはその失敗した USB メモリーを使った方法について記してみたいと思います。

 

まず、Boot Camp を使用するために、MacBook Air に標準搭載されている "Boot Camp アシスタント" を使用します。

Boot Camp アシスタントを起動したら、次へ進むと、Boot Camp アシスタントでどの作業を行うかを選択する画面になりました。

Windows 7 を想定した画面になってますけど、ともあれ次の 3 つ全てを選んでおくことにします。

  • Windows 7 インストールディスクを作成
  • 最新の Windows サポートソフトウェアを Apple からダウンロード
  • Windows 7 をインストール

ここで USB メモリを MacBook Air に接続して次へ進むと、Windows 7 ディスクイメージ (*.iso) を指定する画面になりました。

ここでしれっと MSDN でダウンロードした Windows 8 Release Candidate (x64) の ISO イメージを選択して進むと、Windows インストールディスクの作成へと進みました。

このとき、Windows インストールディスク作成先の USB メモリは、内容が全て消去されてしまうので注意です。

 

30 分くらいは普通に経ったでしょうか、それからしばらくして Windows インストールディスクが出来上がりました。

そのまま引き続き Windows サポートソフトウェアのダウンロードが始まって、それからしばらくしたところで、"Boot Camp アシスタントは、新しいヘルパーツールを追加しようとしています。" というメッセージが表示されました。

ここで管理者アカウントのパスワードを入力して次へ進むと、Windows 用パーティションの作成画面になりました。

ここでは既存のパーティションのサイズを調整して Windows に割り当てる容量を調整することができるようになっています。今回は【均等に分割】ボタンをクリックして、OS X と Windows のそれぞれに同じサイズの領域を割り当てておくことにしました。

そして【インストール】ボタンを押すと、パーティションの分割と Windows 8 のインストールが始まります。

パーティションが調整されると MacBook Air がいったん再起動したようになって、それからしばらく灰色の画面が表示された後で、黒い画面になり "no bootable device -- insert boot disk and press any key" というメッセージが表示されてしまいました。

何かキーを押してもダメだったので、電源をいったん入れなおしましたがやはりダメでした。

 

仕方ないのでもう一度 MacBook Air の電源を落として、Option キーを押しながら MacBook Air を起動しなおしてみることにしました。

USB メモリを挿したまま、Option キーを押しながら電源を入れてみたものの、しばらく経っても灰色の画面のままでした。そこでとりあえず Option  キーから手を離してしばらく待ってみたところ、起動ディスクを選択する画面が表示されました。

ただ、Boot Camp をインストールできそうなドライブは選択できない感じです。

試しに OS X Mountain Lion のリカバリーディスクを挿してみるとドライブとして認識されるので、熱で USB メモリーがおかしくなったか、Windows 8 のディスクイメージを指定したのが問題だったりするのかもしれません。

 

ともあれこれでは仕方が無いので "Macintosh HD" を選択して、OS X の通常起動を試みます。

すると、"Macintosh HD" を選択した瞬間に画面が固まってしまいました。ただ、固まったように思えたのもつかの間で、しばらくすると無事に以前の Mac OS X が起動してきてくれました。

はーどディスクが 60GB ずつの 2 つのパーティションに区切られて、そのうちのひとつが BOOTCAMP という名前になっている以外は、もとの Mac のままになりました。

これでひとまず、仕切り直しです。

Windows の DVD を使ってインストールする

もう一度、いったん Boot Camp アシスタントで Windows 用のディスク領域を削除して、再び同じ手順で作成しなおしてみましたけど、やっぱり同じように、起動してくれない感じでした。

仕方ないので Window 8 Release Preview の ISO イメージを DVD-R に書き込んでそれを使って試したところ、今度は上手く行きました。

 

Boot Camp アシスタントを起動して、今度は "Windows 7 をインストール" だけを選択します。

このとき、MacBook Air には外付け光学ドライブを接続して、ドライブに Windows のインストールディスクを入れておかないと先に進めないようだったので、そこだけ注意です。

また、Windows 用の MacBook Air 関連のデバイスドライバは、失敗したときに作成したインストール用 USB メモリーに保存されたものをそのまま使うことにします。

 

Boot Camp アシスタントで Windows 用のパーティションの作成が終わると、MacBook Air が再起動して、今度は無事、DVD ドライブから Windows のインストーラーが起動しました。

後は通常の Windows 8 のインストールと同じように、必要事項を入力しつつ「今すぐインストール」で進めて行きます。

途中で "アップグレード" か "カスタム" かを選択する画面が出てきましたが、今回は、まだ MacBook Air に Windows をインストールしていないので、とりあえず "カスタム: Windows のみをインストールする" を選択しておくことにしました。

 

インストールするパーティションは、"BOOTCAMP" と名前がつけられたパーティションを選択します。

このとき、BOOTCAMP パーティションには Windows 8 をインストールできないといわれますが、これはフォーマットが NTFS 形式ではないためなので、ここで "ドライブオプション(詳細)" を押して【フォーマット】を選択することで、インストールを続けることができるようになりました。

それから後は、通常の Windows 8 のインストールのやり方で、インストールは完了です。

 

Boot Camp デバイスドライバをインストール

Windows のインストールが終わったら、最初に作った USB メモリのインストールディスクの方から "WindowsSupport" フォルダにある "setup.exe" を実行すると、MacBook Air 用のデバイスドライバーのインストールが行えました。

これで Windows 環境でも、MacBook Air のデバイスを一通り利用することができるようになりました。

 

とはいえトラックパッドは、多くの場面で 2 本指でスクロールまではできるものの、ときどきできないところがあったり、ピンチアウトでの拡大などの操作にも対応していない様子でした。

他にも、MacBook Air のキーボードの都合、漢字キーがなかったり、Print Screen キーがなかったり、マウスの右クリックができなかったりして、その辺りでも不便を感じるところです。

右クリックは Windows 上の Bot Camp コントロールパネルで設定できるらしいのですけど、Windows 8 Release Preview の影響もあるのか、権限がないとのことでエラーになってしまいました。

 

Windows をまったく使えないよりは良い、かも知れないですけど、何か必要に迫られたときにあまりちゃんと使えるような気もしなくて、これならもしかすると Mac OS X 上に vmware などの仮想 PC を入れるくらいで十分なのかもしれないですね。

慣れも必要なところでしょうから、まだまだなんとも言えないですけど。

 

Boot Camp の起動ディスクを切り替える

ちなみに Boot Camp アシスタントで Windows をインストールした後は、MacBook Air 起動時には Windows が最初に起動するようになるようです。

Mac OS X を起動させたい場合には、タスクトレイの "Boot Camp" で OS X での起動を選択するか、MacBook Air 起動時に Option キーを押して起動ディスクを選択したりする必要がありました。

基本は OS X で起動させたい場合には、OS X の "システム環境設定" で、OS X のドライブを起動用として指定しておくようにします。