[ SOFTWARE REPORT ]

Mac mini Early 2009

Mac mini Early 2009 をまだまだ快適に使えるようにする

2012/09/10 Tomohiro Kumagai

□ Mac mini Early 2009 の現役続行を目指して

iPhone アプリ制作を始めるために購入した Mac mini Early 2009 ですけど、いよいよこの頃、その性能が足かせとなってアプリ制作に支障が出てきました。

使っている Mac mini の CPU は Intel Core 2 Duo 2.0GHz、デュアルコアの CPU です。メモリは仕様上の最大の 4GB まで増設済み、ハードディスクは以前に Mac mini (Early 2009) のハードディスクを交換する でも記したように 500GB の Serial ATA ハードディスクに増強済みです。

 

この性能で、これまでもちょっと遅いかなと感じることはあったものの、この頃はなんだか妙に動作が重くて困ることがでてきました。

その原因はメモリ不足で、いまどき 4GB 程度では、Xcode を開いてアプリ制作しながら、ブラウザで 10 枚くらい資料を開いたままにしていると、すっかりメモリの空き容量が 20MB とか、もう 0 くらいにまでなくなってしまう様子でした。

 

ちなみに CPU は性能的に見て困るような低性能ではないですし、実際にメモリが足りているときには重さは気にならない感じです。

ハードディスクも 300GB 以上は余っているので、メモリさえ増強できれば、もうしばらくは Mac mini Early 2009 でも十分使えそうです。

メモリ増設の可能性

ただ、Mac mini Early 2009 のメモリは、最大 4GB までと Apple の公式ページ に記されています。

いっそのこと、これを機に新型の Mac mini に買い替えようとも思ったのですけど、2012 年 6 月中旬の WWDC で新機種が出なかったので、そろそろ Mac mini の新型も出そうな感じがします。

Apple はこれまで、古い機種を容赦なく切り捨ててきているので、もうじき出そうな新機種を待たずに現行機種を買うのはできれば避けたい。発売直後のものを買えば買うほど、それだけ製品の使用寿命が伸びますからね。

 

そうこう悩んでいたところ、ひとつの朗報が飛び込んできました。

実は Mac mini Early 2009 は、非公式ながら 8GB までメモリを増設できるらしいのです。

ただし Mac mini EFI ファームウェア・アップデート 1.2 をインストールする必要があったり、それでも公式には 4GB までのサポートなので、相性などでもし動かなくても自己責任、もしそれで壊れたとしても自己責任な感じです。

もっとも、自分は 1998 年頃の自己責任な頃には慣れていたのと、今の Mac mini Early 2009 を使い続けるには最低でもメモリ増強が必須なのは目に見えていたので、意を決して今回はこれに挑戦です。

 

Mac mini Early 2009 で動作が確認されているメモリは、4GB の "DDR3-1066 SO-DIMM" を 2 枚、合計 8GB だそうです。

この種類のメモリには上位互換でより高速な "DDR3-1333 SO-DIMM" というものもありますけど、こちらは Mac mini Early 2009 と相性が悪いとの噂がありましたので、少しでも成功率を高めるために、今回は "DDR3-1066" で挑戦です。

SSD への換装も検討

それともうひとつ、増強できそうなところとして、ハードディスクが挙げられます。

容量としては 500GB に換装済みでまったく問題ないのですけど、今となっては幸いなことに、SSD というハードディスクに代わる高速な記憶装置が登場しています。

 

以前に SONY の VAIO VGC-LB50B という 2006 年 4 月に発売されたデスクトップパソコンを、ハードディスクから SSD に換装して、今でもとても快適に Windows XP を使用できるようになった経験があったので、Mac mini Early 2009 を高速化するのに、とても効果が期待できます。

ただ、今回の Mac mini の場合はメモリーが足りていてこそ効果が期待できることなので、まずはメモリー増強が上手く行くことが大前提です。なのでそれが上手くいってから、SSD への換装もするという方針で行ってみたい思います。

 

□ Mac mini Early 2009 のメモリを 8GB に増設する

まずは根本原因の、メモリー不足の解消からです。

今回は、Mac mini Early 2009 との相性が比較的高いと思われる シー・エフ・デー販売 メモリ ノートPC用 DDR3 SO-DIMM PC3-8500 CL7 256x8Mbit 4GB 2枚組 W3N1066Q-4G を購入することにしました。

このメモリは、Mac mini Early 2009 で使えたという報告が多めで、動かないという報告が少なめな感じがしたのと、何より安価だったので、もし動いてくれなくても泣き寝入りしやすいところが、自己責任な今回の場面に最適です。

さっそく、このメモリを購入して Mac mini Early 2009 に増設してみました。

メモリ増設の準備

Mac mini Early 2009 のメモリを 8GB に非公式に対応させるには、下調べでは Mac mini EFI ファームウェア・アップデート 1.2 をインストールする必要があるとのことでしたけど、自分の使っている Mac mini Early 2009 では必要ないようでした。

これをダウンロードしてインストールしようとしても、自分の Mac mini では "お使いのコンピュータには、このアップデータは必要ありません。" というメッセージが表示されました。

その言葉を信じて、そのままいよいよメモリの増設作業に移ります。

メモリを増設する

メモリの増設は以前に Mac mini (Early 2009) のハードディスクを交換する でやったのと同じ要領で、Mac mini を開いて増設します。

ハードディスクと DVD ドライブが装着されたプラスチックの部品を外すと、残された本体の方に、メモリを差し込むスロットが用意されています。

ここの、既に刺さっているメモリを 2 枚とも取り外して、新しく買った 4GB のメモリ 2 枚に差し替えれば完了です。

増設後の動作確認

メモリを増設できたら、動作確認を行います。

増設に失敗していると、ビープ音がして起動しなくなったり、途中で固まってしまったりすると思います。そのような場合には、メモリをしっかり差し直してみたり、差し場所を交換したりすると、問題が解消される場合があります。

今回の自分の場合は、メモリ増設後 Mac mini の電源を入れると、何事もなく無事に起動してくれました。

 

でも、起動してくれているようでも、実はメモリがちゃんと動いていないという場合もあります。

メモリ周りで不良があると、Mac が起動しなかったり、起動しても遅かったり、ときには OS やデータを壊すことにもつながります。今回は特に非公式な容量だけに、安心して使うためにも慎重にチェックしておこうと思います。

 

メモリチェックは、今回は Rember というメモリチェックソフトを使って行ってみました。

メモリ 8GB ともなると、メモリチェックだけで数時間かかってしまいましたけど、結果、エラーはひとつも検出されず、これなら安心して使って行けそうです。

 

そんな感じで無事、Mac mini Early 2009 のメモリを 8GB にまで増設することができました。

メモリ増設後は、起動にかかる時間も明らかに短くなって、明らかに動作が機敏になっていることがわかります。ここまででも十分なくらい、買い替えようとは思わないほど快適な心地になりました。

 

ちなみに増設後の今、実際にどれくらいのメモリを使っているかを調べてみると、実に 5.5GB に達してました。

増設前は全部で 4GB でしたから、さすがに 1.5GB もメモリが不足していれば、あれだけ遅くなったり、稀に強制終了してしまっても当然だったことでしょう。

 

□ ハードディスクから SSD に換装する

SSD の品定め

メモリーが無事に交換できたので、続いてハードディスクを SSD に交換する作業に移ります。

今回用意した SSD は Intel SSD 330 Series 180GB (SSDSC2CT180A3K5) という SSD です。

Intel の SSD としては、より高性能(特に頻繁な書き込み処理をこなせる)らしい 520 シリーズという製品もあったのですけど、今回は価格にお手頃感のある 330 シリーズにすることにしました。

 

決め手としては、以前に Windows パソコンのハードディスクを、今回のより性能の低い 320 シリーズにして劇的な速度改善が見られたからが大きいです。

今回の Mac mini Early 2009 のインターフェイスは SATA2 (375MB/s) のものなので、シーケンシャル読み書きがそれぞれ 500 MB/s と 450 MB/s とを謳う 330 シリーズでもきっと十分だろうとみたのもあります。

ちなみに 520 シリーズは 550 MB/s と 520 MB/s とが謳われています。

 

SSD の容量は、Mac OS X Lion がインストールされて、そこで Xcode を使って iPhone アプリを作成しているだけの Mac mini で十分そうな容量を選んでみました。

Xcode プロジェクトファイルなどのユーザーデータ 40GB 程度を含めても、全体で 120GB くらいの使用量だったので、それよりデータが増えても余裕がありそうで、値段的にもお手頃な 180GB にすることにしました。

Mac OS X Lion の場合、もしハードディスクが足りなくなっても Time Machine を使えばすぐに元通りにできるので、180GB でも足りなくなったら、そのときには今よりもっと安くなった 240GB とかの SSD に置き換えてあげれば良いと思うと、気分がずいぶん楽です。

SSD 換装前の準備

さっそく、用意した SSD に交換して行きますが、まずは交換後のことを考えておきます。

今回は、先ほどお話ししたように Time Machine を使って、これまで使用していた Mac OS X の環境をそのまま新しい SSD に復元しようと思います。

Time Machine によるバックアップについては Time Capsule で Mac を自動バックアップする に記してあるので、必要に応じてご覧ください。

 

そして、Time Machine で取得したバックアップは、Mac OS X Lion のインストール CD を使えば簡単に復元できます。

ただ、Mac mini Early 2009 では Mac OS X Lion のインストール CD は自分で作成しないといけないので、SSD への換装前にそれを作っておく必要がありました。

Mac OS X Lion インストール CD の作成については Mac OS X Lion のインストール DVD-ROM を作成する sに記してあります。

SSD への換装

Time Machine バックアップと Mac OS X Lion インストール CD の準備ができたら、いよいよ既存のハードディスクを SSD に交換します。

交換方法は、以前に Mac mini (Early 2009) のハードディスクを交換する で記したのと同じ方法でできるので、そちらを参考にしてみてください。

 

SSD に換装したら、以前の環境への復元です。

換装によって真新しいディスクになったので、そのまま電源をいれてあげると「?」の表示でいったん止まります。

起動ディスクがないため、いったん「?」で停止します。

ここで Mac OS X Lion のインストールディスクを入れてあげると、Mac OS X ユーティリティが起動します。

そして "Time Machine バックアップから復元" を選択して進んで行くと、Time Machine を使ってアプリや設定などの環境を元通りにした Mac OS X を、新しい SSD の中に復元することができます。

 

ただしこのとき、真新しいディスクの場合は、アップルメニューの "ユーティリティ" から "ディスクユーティリティ" を起動して、パーティションを作成しておく必要があります。

今回は 180GB を丸ごと "Mac OS 拡張(ジャーナリング)" フォーマットで初期化しておくことにしました。

Time Machine での復元に先立って、真新しい SSD のパーティションを作成します。

Mac OS X を元通りに

パーティションが用意できたら、"Time Machine バックアップから復元" を選び、復元で使用する Time Machine バックアップの保存場所を指定します。

そして Time Machine で設定したパスワードを入力すると、どの時点のバックアップに復元するかを尋ねられるので、いちばん近い日付のバックアップを指定します。

 

後はこれで復元を進め、しばらくすると、指定した時点そのままの状態に復元することができました。

まさにその時点で電源が切れたかのように、初回起動時にはいくつかのアプリが強制終了されたことを知らせてきますけど、それらは気にしなくて大丈夫です。

 

これだけの作業で、元通りすぐさま使える状態になってくれるのはとっても助かりますね。

ただ、前の環境と新しい環境とでパーティション構成が違うような場合には、別のパーティションのデータが写ってこないことがあるようです。そのようなときには、復元が終わった Mac OS X からタイムマシーンに入って、写されてこなかったデータをどこかのフォルダに復元してあげる必要がありました。

ともあれ Windows の様にソフトウェアをインストールし直さなくて済みますし、それに関するデータ移行や再設定ももちろん必要ないので、数時間程度のあっという間に新しいディスクに元の環境を用意することができました。

 

こんな感じで SSD への換装が終わって、さらに見違えるほど動作が機敏になりました。

メモリを 4GB から 8GB へ増やしたことでもかなりの改善が見られたのですけど、そこからさらに目に見えて速度性能が上がるほど。特に Mac OS X の起動と終了には目を見張るものがありました。

Xcode でのビルド速度はメモリを増設し終わった後とそれほど変わらないような感じもしましたけど、つまりきっとこれは CPU の速度が足を引っ張っているのでしょう。それでもメモリ増設によって十分改善されたので、まったく不満はない感じです。

 

結論として、Mac mini Early 2009 でも MacBook Air Mid 2012 に負けないくらいの快適さを取り戻すことができました。

幸いなことに Mac OS X Mountain Lion も Mac mini Early 2009 をサポートしてくれているので、今回の 15,000 円程度の投資で、もう 1, 2 年はこのまま満足に、今の Mac mini Early 2009 を使って行けそうなので嬉しいです。


 

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