ポータブルブルーレイドライブ BR-PX68U2-BK を使ってみる

HARDWARE REPORT


Blu-ray ドライブ BR-PX68U2-BK

20GB 以上のデータを渡す必要ができたため、1 層 25GB 記録できる Blu-ray (ブルーレイ)ドライブを購入することにしました。

今までは、光学ドライブと言えば、値段の都合もあって安い内蔵ドライブを購入していたのですけど、今でも既に DVD-R ドライブがパソコンに搭載されているし、通常は DVD ドライブがあれば十分だと思うので、今回は外付けでコンパクトな感じなものを選んでみることにしました。

 

そうして見つけたのが BUFFALO ポータブルブルーレイドライブ BR-PX68U2-BK という Blu-ray ドライブでした。

BD-R 書き込み 6 倍速のドライブで、書き込み時は AC アダプターを使用する必要があるとのことですが、コンパクトで、読み込みだけであれば通常は USB からの電源供給で稼働できるようになっているようです。

値段もお手頃でしたので、それほど使うこともなさそうですし、とりあえずどんな使い勝手なのかの体験も兼ねて、この BR-PX68U2-BK を購入してみることにしました。

 

BR-PX68U2-BK をセットアップする

今回は Windows 7 (x64) で BR-PX68U2-BK を使用してみることにします。

Windows 7 であれば、BR-PX68U2 を接続するだけで、Windows 7 標準の機能を使用して BD-R ディスクへの書き込みはできると思いますけど、今回の BR-PX68U2 には何やら 「TurboUSB 機能」 というものを有効化して、読み書き速度を向上させるソフトウェアが付属しているらしいので、今回はそのセットアップも行ってみようと思います。

 

念のため BR-PX68U2 に、付属の AC アダプターを接続して、その上で USB ケーブルを使用して、パソコンに BR-PX68U2 を接続します。

付属の USB ケーブルが 30cm くらいだったので、USB ポートが背面しかないような場合は、ケーブルの取り回しに困ることもあるかもしれないです。

上手く接続できたら、Windows 7 (x64) では "BD-RE ドライブ" として自動的に認識されて、使用できるようになりました。

とりあえず、ブランクの BD-R メディアをドライブに挿入してみると、空き容量は 23.3 GB と表示されました。BD-R 片面 1 層のメディアの場合は実質これくらいの容量になるのですね。

 

さて、これで Windows 7 の標準機能を使って書き込みを行える状態が整いましたけど、今回は説明書に従って、付属のソフトウェアをインストールしておこうと思います。

付属していた "BR-PX68U2 ユーティリティー CD" を、今接続した BR-PX68U2 に挿入すると、ドライブナビゲーターが起動しました。

管理権限がない場合には、DVD-ROM 内の "DriveNavi.exe" を右クリックして "管理者として実行" を選択することで、ドライブナビゲーターを起動することができるようでした。

そして、今回は "TurboUSB" だけインストールしたいと思うので、ここで 【オプション】 を選択して、【TurboUSB を有効化します】 をクリックすると、TurboUSB セットアップが起動しました。

注意事項として "必ず本製品が接続されている状態で実行してください。" と記されていましたので、その辺りに注意しつつ、念のため BR-PX68U2 が接続されていることを確認して 【開始】 ボタンをクリックします。

"BUFFALO Turbo USB for BR-PX68U2" のインストーラーが起動したら 【開始】 ボタンをクリックすると TurboUSB のインストールが始まって、少ししてインストールが完了しました。

続いて "TurboUSB を有効にします。製品をパソコンに接続してください。" と表示されるので、とりあえず 【OK】 を押したところ、"設定の完了" として "TurboUSB を有効にしました。パソコンを再起動します" と表示されました。

ここで 【再起動】 ボタンを押すと、Windows が再起動となりました。

 

再起動後、コントロールパネルの "デバイスとプリンター" から "BUFFALO Optical Drive" のプロパティーを見ると、その 【ハードウェア】 タブの内容を見ると、デバイスの場所として "USB 大容量記憶装置 (TurboUSB)" という記載が見受けられました。

この感じから、TurboUSB の機能が有効になったように思います。

BR-PX68U2-BK には、他にも "PowerDirector", "PowerProducer", "PowerDVD", "Power2Go", "PowerBackup", "InstantBurn", "MediaShow" といったソフトウェアも付属されているようでしたけど、個人的にはとりあえずこれらのソフトは使わなそうなので、インストールしないでおくことにします。

 

BR-PX68U2-BK で BD-R を焼いてみる

BR-PX68U2-BK の接続と TurboUSB のインストールが完了したので、さっそく、BD-R へデータを書き込んでみようと思います。今回は Windows 7 標準の書き込み機能を使用します。

BR-PX68U2-BK に BD-R ディスクを挿入したら、"コンピューター" から BD-R ドライブを開きます。そうすると、ディスクの書き込み画面が表示されるので、ディスクのタイトルを入力しつつ、"CD/DVD プレイヤーで使用する" にチェックを入れて次へ進みます。

すると、エクスプローラーで "BD-RE ドライブ" が開かれるので、そこへ書き込みたいデータを投げ込みます。

投げ込んだデータが一時ファイルとしてコピーされたらいよいよ書き込みなわけなのですけど、さすがに 20GB ものデータだけあってか、コピーが終わるまでに十分以上も待たされてしまいました。ちゃんと時間を計っていなかったので、もう少し長かったかもしれません。

コピーが終わったら、それを実際の BD-R ディスクに書き込みます。

エクスプローラーの 【ディスクに書き込む】 ボタンを押せば、一時ファイルにコピーされた内容が、実際の BD-R ドライブに書き込まれます。

こちらもしばらく待つことになりますが、出来上がると BR-PX68U2-BK ドライブから BD-R メディアが出てきます。後は念のため再度挿入して、それにちゃんと書き込まれていることを確認すれば、これで無事 BD-R メディアへの書き込みが完了となりました。

記録可能な容量は、実質 23.3GB 程度のようですけれど、それでも今までの DVD-R が実質 4.38 GB 程度だったので、それと比べれば同じサイズのメディア 1 枚で 5 倍以上のデータを記録できるので、大き目のデータを扱う際には、これはなかなか勝手がよさそうな感じです。

 

BR-PX68U2-BK への USB での電源供給について

今回使用した BR-PX68U2-BK という BD-R ドライブは、一応、USB ポートからの電源だけでも動くように設計(バスパワー)されています。

ただ、これまで Victor MP-XP741 というモバイルノート PC や、ASUS M2NPV-VM を利用した自作パソコン、Intel DG41AN を利用した自作パソコン、VAIO VPCJ127FJ で試してみたところでは、USB ポートからの電源だけでは、正しく認識されることはありませんでした。

BR-PX68U2-BK には 2 又の USB ケーブルも付属していて、2 つの USB ポートから電源を供給することができるようになっているのですけど、それを使っても動作しませんでした。

 

その後 ASUS P8H67-M LE を利用した自作パソコンで初めて、USB ポートからの電源供給で動作することができましたけど、そんな感じから、基本的にはあまり USB 電源だけでの動作には期待しない方が良いかもしれません。

BD-R 等の光学メディアへの書き込み時には AC アダプターの接続が推奨されているようなので、そういうものと思えばそれで良いのかもしれないですけど、読み取りくらいは USB ケーブルだけで簡単に済ませられると良いのですけれどね。