メモリリーダ付き 2 倍速フロッピードライブ FD2X-FGW を使ってみる

HARDWARE REPORT


imation FD2X-FGW

ひょんなことから CF メモリカードを手に入れまして、ちょっとしたデータのやり取りにそれを使いたかったことと、Victor 社のモバイルノートパソコン InterLink MP-XP741 を購入してそれでフロッピーディスクを使いたかったことが、今回のお話の発端でした。

 

メモリリーダはこれまでも、スマートメディアとメモリスティックそれぞれの、USB 接続のアダプタを持っていたのですけど、小型とはいえその都度使うには大きめですし、今回手に入れたコンパクトフラッシュのアダプタを持っていなかったこともあって、なるべく手軽に使えるものをと思って探してみようと思ったのでした。

フロッピーディスクドライブも USB 接続の小型のものを持ってはいたのですけど、そういえば 2 倍速とか言うのがあったっけと、とりあえずフロッピーディスクの売り場を眺めてみることにしたのでした。

 

いざ見てみると、フロッピーディスクドライブにもメモリカードを読み込む機能を備えた製品があるのですね。

いろいろいろな製品があって、本体自体の大きさや、対応しているメモリカードの種類がまちまちで迷ったのですけど、持ち運びやすさを考えて、imation 社の FD2X-FGW という製品を購入してみることにしたのでした。

USB 2.0 接続の 2 倍速フロッピーディスクドライブで、縦幅が 163mm とやや長いものの、横幅はフロッピーディスクとほぼ同じくらい、そしてなんといっても厚みが 18mm と薄いのが魅力でした。

電源も USB バスからの供給ですし、Windows Me や 2000 以上、MacOS 9.1 以上ならばドライバも要らないとのことなので、それもとても良さそうです。Windows と Macintosh の両方に対応しているところも良いですね。

 

なお、対応しているメモリカードは次の通りです。

  • メモリースティック
  • メモリースティック PRO
  • メモリースティック Duo
  • メモリースティック PRO Duo
  • SD メモリーカード
  • mini SD カード
  • マルチメディアカード

これらのメモリを変換アダプタを用いることなく利用できるのも、持ち運んで手軽に使う上でとても重要なポイントだと思います。

残念ながら、個人的に使いたかった CF メモリとスマートメディアには対応していませんでしたけど、これはまた別の小型のアダプタを購入して利用しようと思います。

 

この製品、なんで箱が本体の倍以上の厚みなんでしょうね。せっかく薄さが利点だと思うのですけど、箱だけでみると他の厚めの製品となんら変わらない感じです。ともあれ箱を開いてみると、想像以上に小さな印象を受けました。

あと、開いてみて思ったんですけど、USB ケーブルが本体に直に固定されているわけではなくて、普通に USB ケーブルが付属しているところがよかったです。

ただ 60cm なので、パソコンが机の上にあってフロントに USB ポートがついているような場合はいいのですけど、そうでなければちょっと足りないような感じです。自分のパソコンもフロントではあるものの足元においてあるので、別途 1.8m の USB ケーブルを買うこととなりました。

ケーブルのタイプは、"Mini-B" タイプの小さな USB コネクタですので、購入する場合は間違えないように気をつけましょう。

 

FD2X-FDW を使ってみる

さっそく、使ってみようと思います。

とはいっても Windows XP ではドライバ不要なので、USB ポートへ差し込めばすぐに使えるわけですけど。

ドライバソフトも付属していて、これをインストールすればメモリカード周りの初期化や、アイコンによる種類の区別などの機能が付加されていますので、お好みによってはインストールするといいのでしょう。

 

ともあれ USB ポートへ差し込んでみると、B: ドライブとしてフロッピーディスクドライブが登録されるとともに、さらにリムーバブルドライブがマイコンピュータに現れました。

フロッピーディスクと、その他のメモリカードとで、取り扱われるドライブが異なる感じですね。説明書にも書いてありましたけど、同時に複数のメモリカードを併用は出来ないとのことなので、この認識された一台でやりくりせよとのことなのでしょう。

なお、”ハードウェアの安全な取り外し” を見てみると、”Mitsumi USB フロッピー” と ”USB 大容量記憶装置ドライブ” との二つが登録されていました。これらは独立したものとして認識されているようで、取り外す場合は両方を停止してから取り外した方が良さそうです。

 

使ってみた感じは、すっかり速いメディアに慣れてしまったのか、フロッピーはとりわけ速いと思えるほどではなかったです。メモリカードの方は、とりあえずメモリスティックだけ試してみましたけど、こちらはなかなか良い感じでした。

ただしメモリカード用のインジケータがないような気がするので、読み書きしている最中なのかとか、取り外しても良いのかとか、少し戸惑う感じはありました。

 

ドライバをインストールしてみる

付属しているドライバディスクをインストールすれば、メモリカードの初期化や、カラーアイコンが表示されたりといった機能が追加されるそうです。

そこまで必要かどうかはわからないのですけど、ともあれせっかくなのでインストールしてみることにしました。

CD-ROM ドライブにドライバディスクを挿入すると、いきなり ”設定言語の選択” ダイアログが表示されるので ”日本語” を選んで [OK] を押せば、インストールが始まります。あとはウィザードの指示にそって進めて行けばインストールは完了です。

 

コンピュータの再起動後、FD2X-FGW を USB ポートに接続してみると、フロッピーディスクの方は標準のまま、メモリカード用のディスクのアイコンが "Flash GO" という名前のついたアイコンに変わっていました。ドライブ名も "SD/MS" となっています。

そしてスロットにメモリスティックを差し込んでみましたけど…、別にアイコンは変わらないのですね。メディアによってアイコンが変わったら楽しいだろうなと思ったのですけど、どうやらそういう仕様ではないみたいでした。ともあれリムーバブルドライブをたくさん接続している人は区別できた方が楽でしょうから、まあ、良い感じなのかもしれないです。もうちょっとセンスのいいアイコンだったら嬉しかったんですけどね。

あとはドライブで右クリックすると "Format" というメニューもあるので、今回は試しませんでしたけど、メモリカードの初期化が簡単に行えるのでしょう。

 

そんな感じで、わざわざインストールしておくほどのものでもないけれど、一台くらいには入れておくと便利かもしれない、そんな感じの印象でした。