ポータブル USB ハードディスク HDPX-U60 を初期化してみる

HARDWARE REPORT


I-O DATA : HDPX-U60

I-O DATA 社から発売されている、HDPX-U60 という USB 2.0 対応のポータブルハードディスクドライブがあります。

小型で見た目もすっきりしていて、なかなかきれいな感じのハードディスクです。HDPX-U60 は 60GB の容量なのですけど、他にも 2005/04/12 現在では 40GB 〜 100GB までが取り揃えられているみたいです。

 

小型で手軽だし、USB 2.0 対応だから速度的にも十分だし、USB 電源のみで稼動するのでとても良い感じです。

しばらくは Windows XP Professional にて NTFS フォーマットして使っていたのですけど、このたび FAT32 でフォーマットしなおそうとしてみたところ、初期化は開始できるものの、最後の最後で初期化失敗となってしまうのでした。

 

そういえば Windows 2000 や XP で NTFS フォーマットの USB ディスクやリムーバブルディスクを使用した場合、上手く初期化が出来ないようなことが良くある気がするんですよね。

説明書によると Windows 2000 や XP では、最大 32GB までの FAT32 フォーマットしか出来ないような説明書きがありましたので、最後に失敗するのはそのせいなのかもしれないですけど。Windows 98 や Me では 32GB 以上でも大丈夫とのことでした。

そんなこんなで Windows 98 にて HDPX-U60 を初期化しなおそうとしてみたところ、ドライバをインストールしないと使えないことなので、その覚書も兼ねて記しておくことにしました。

 

SONY VAIO PCG-505V/ABX (Windows 98 SE) で初期化を試みる

HDPX-U60 に付属していたと思われる "HDPX-U シリーズサポートソフト Ver.1.00" という CD-ROM があったので、これを用いてドライバをインストールしてみることにします。ドライバソフトは I-O DATA 社のサイトでも公開されているようなので、もっていない場合はそちらをあたってみるのも良いのではないかと思います。

 

CD-ROM をドライブへ挿入すると、自動的にセットアップが起動しました。

とりあえず "添付ソフトウェア" を選択してみます。すると "ドライバのインストール" メニューが選択可能だったので、それを選択してみたところ、ほんの少しだけ待った後、いきなりデバイスドライバのインストールが完了しました。

これで使えるようになったのかどうか、少し不安ながら USB ポートへ HDPX-U60 を接続してみると、自動的に必要なドライバが組み込まれて、ハードディスクが使用可能となりました。

 

ところが USB ストレージとしては認識されているようなのですけど、マイコンピュータにはそれらしいアイコンは表示されませんでした。いったん USB ストレージの取り外し手続きを行って HDPX-U60 を取り外し、もう一度接続してみましたけど、やはりアイコンは表示されませんでした。

デバイスマネージャを見てみると、"I-O DATA HDPX-U Mass Storage Controller" に黄色いびっくりマークがついていました。とりあえず、ドライバの更新が出来ないか試してみましたけど、CD-ROM からも最新のドライバは見つからないとのことでした。

 

CD-ROM 自体は合っているはずなのですけど、仕方がないので I-O DATA 社のサイトから、Windows 98 Second Edition 用の HDPX-U60 用のデバイスドライバをダウンロードしました。

けれどそれを用いて、また同様にドライバをインストールしてみても、やはり上手くは動いてくれないようでした。念のためデバイスマネージャで確認してみましたけど、やはりびっくりマークがついていました。

 

うーん…、普通に動くものだと思っていたので、すっかり困ってしまいました。

問題なくさくっと利用できるようになる予定だったのですけどね、機種が SONY VAIO PCG-505V/ABX と古いせいか、結局のところ動かすことが出来ませんでした。

この機種は USB 1.1 のはずだと思うのですけど、HDPX-U60 の方のライトは青色で、これは USB 2.0 を示しています。まだ上手く動作していないだけなのかもしれないですけど、ともあれどうにも動きそうな予感がしないので、PCG-505V/ABX での使用は諦めることにしました。

 

Windows XP Professional で初期化する

VAIO PCG-505V/ABX 上の Windows 98 Second Edition ではマウントすることが出来なかったので、改めて問題なく使用できる Windows XP Professional 上で FAT32 への初期化を行ってみることにしました。

というのも、Windows 98 のドライバをインストールしていたときに、その CD-ROM のなかに初期化ソフトが同梱されていましたので、それを使えばなんだか上手く行きそうな気がするのでした。

 

さっそく Windows XP Professional に HDPX-U60 を接続したら、ドライバ CD-ROM を挿入します。メニューが表示されたら 「再フォーマット」 を選択して、再フォーマットに関する情報が書かれたダイアログを表示させます。

とりあえず 「再フォーマットを行う場合」 の手順説明を読んでみると、やはり 32GB の FAT32 パーティションをフォーマットする事は出来ないと書かれていましたので、Windows XP Professional で初期化をした場合に ”初期化が完了しませんでした” と表示されるのは、この制限上の問題なのかもしれないですね。そうならそうと、通知してくれると嬉しかったのですけど。

 

ともあれ今回は 「出荷時状態に戻す場合」 を実行して、FAT32 へ戻すことにします。

実行ボタンを押してみると、ドライブをサーチしたのか少し待たされた後、ハードディスクを工場出荷時 (FAT32) に再フォーマットするとのダイアログが表示されました。初期化されるハードディスクは "I-O DATA HDPX-U60" と記されています。

名前がしっかりと表示されてはいるものの、自動認識はなかなか怖いものですね。でもそのまま次へ進んでみることにします。

初期化するとデータが消えるという慶国メッセージの後、実行状況を示すプログレスバーが表示されたダイアログボックスが表示されました。間違っていないだろうなと、HDPX-U60 のランプを確認してみるとなんの点滅もなくてあせったのですけど、もう一度 「実行」 ボタンを押さないと、まだ初期化にはならないとのことでした。

これくらいの手順を踏ませるなら、あえてディスクチェックでもしてアクセスしようとしているディスクを示してくれると安心なのですけどね。

そんなこんなを思いつつ、実行ボタンを押して初期化を開始してみました。すると HDPX-U60 の ACCESS ランプが光ったので、特に間違っていることもなく無事に初期化が開始されたようでした。

 

そんなことを思うや否や、いきなり初期化が完了しました。

あのプログレスバーはなんだったんだろうとか思いつつ、本当に初期化が終わったのだか疑わしかったのですけど、とりあえずダイアログの説明どおりに、いったん HDPX-U60 を取り外して、もう一度接続してみました。

すると、ちゃんと FAT32 でフォーマットされていて、問題なく利用できるようになっていたのでした。

本当に、あのプログレスバーはなんだったんでしょうね…、長くかかる場合もあるのでしょうか。ともあれずいぶんとかかってしまいましたけど、無事に初期化が完了してよかったです。

 

HDPX-U60 の注意事項について

ついでだったので念のため、FAT32 で初期化した HDPX-U60 を VAIO PCG-505V/ABX へもう一度接続してみましたけど、やっぱりこちらでは認識してはくれませんでした。NTFS だったからというわけではないようですね。

けれど HDPX-U60 のページを眺めていると、意外と対応機種に制限があるようなので、購入する場合はそこを確認してみてからの方がいいかもしれないです。

 

そしてふと ”対応製品検索エンジン” なるリンクを見つけたので、それで PCG-505V/ABX が対応しているかを調べてみたのですけど…、すると PCG-505V/ABX に HDPX-U60 は対応しているとなっていました。

但し書きとして、USB 2.0 で使用するには、USB 2.0 インターフェイスを用意せよとはかかれていますけど…。

 

そうすると、動かないのは単に Windows 98 Second Edition をインストールしたときの問題なのでしょうか。今回使用した PCG-505V/ABX は、プレインストールしてあった Windows ではない別のものに差し替えているので、もしかするとその影響もあるのかもしれないです。