LUB-SC を WinXP と MacOS X で使ってみる

HARDWARE REPORT

USB ポートに SCSI 機器をつなげられる変換ケーブルを Mac OS X と Windows XP で試してみました。


LUB-SC

Logitec 社の LUB-SC は、USB ポートに SCSI 機器を接続することのできる製品です。Windows と MacOS の両方に対応しています。

以前にもいろいろと試していたのですが、MacOS X の対応が今ひとつだったので使っていませんでした。けれど、身の回りのものを減らしたくて考えていたときにまた思い出してみました。

 

いま、OLYMPUS 製の MO が、USB 1.1 版と SCSI 版の2つほど所有しています。

SCSI 版は、MSX で 似非職人工房 さまの MEGA-SCSI をつかって使いたいので、使用頻度は非常に低いとはいえどうしても手放すわけには行きません。

どうにかこれを生かせないかと思い、引き出しをあさっていたら、LUB-SC を見つけたのでした。

 

Logitec 社のホームページを見てみると、対応 OS として Windows XP と MacOS X がちゃんと記載されていますので、これならいけそうです。

というわけで、OLYMPUS 製の TURBO MO 640 III (SCSI-2) を LUB-SC 経由で使えるか実験してみようと思います。

 

ほかにも USB 2.0 に対応した、LUB-SC2 という製品も出ているようですね。

これは Win XP でも MacOS X でも標準のデバイスドライバで使用できるそうなのでちょっとうらやましいですけど、わざわざ新調する必要もなさそうなので、我慢しておくことにします。

 

Windows XP Professional で試す

まずは Windows XP 用のドライバをダウンロードしてみます。

http://www.logitec.co.jp/down/soft/if/lubsc.html から、Windows XP 用のドライバ ST147_05.LZH をダウンロードして展開します。

そして MO の電源を入れて、LUB-SC を USB ポートへ差し込むと USB-SCSI ADAPTER として認識されるので、「一覧または特定の場所からインストールする」 を選択して次へ進みます。

場所の選択で、先ほど展開したフォルダの WIN2000 フォルダを選んで次へ進みます。すると LUB-SC 用のドライバが見つかります。

途中で、ロゴテストに合格していないことを示すメッセージが出ますけど、それは無視して 「続行」 します。

USB-SC のインストールが終わると、続いて USB Mass Strage デバイスが見つかります。これも同様の手順で、先ほど展開したアーカイブの WIN2000 フォルダを指定してやれば、デバイスドライバをインストールすることができます。

 

これらが終わると、 「リムーバブルディスク」 として、マイコンピュータに登場します。

さっそく MO にディスクを挿入してみると、みごとディスクが使用できるようになっていました。関係ないですけど、このときの SCSI-ID は 4 番でした。

デバイスマネージャを見てみると、ディスク自体は "OLYMPUS MOS365 SCSI Optical Device" として認識されているようです。

ほかに、SCSI インターフェイスとして "Logitec LUB-SC USB-SCSI Adapter" と、USB コントローラとして "Logitec LUB-SC" という2つのデバイスも追加されているようです。

 

"OLYMPUS MOS365 SCSI Optical Device" のプロパティを見てみると、ポリシーは 「パフォーマンスのために最適化する」 となっていました。

USB っぽく使用する以上、ディスクキャッシュを使用するのもなんだか怖い気がします。まぁ、ディスクをちゃんと取り出してから USB の抜き差しをするように心がければ大丈夫なのでしょうけど、安全を重視して 「クイック削除のために最適化する」 に変更してみました。

 

MacOS 10.1 で試す

続いて Apple MacOS 10.1 で試してみることにします。

まずはデバイスドライバのダウンロードです。Windows XP 版のドライバと同じところに、MacOS X 用のドライバ D041_03.DMG があるのでそれをダウンロードします。

ダウンロードした D041_03.DMG をダブルクリックすると仮想ディスク LogitecUSBDisk がマウントされます。

README を読んでみると、注意事項として、SCSI 機器は ID を 0 にしないといけないような記載があります。また、パーティションは OS 標準の Disk Utility を使用しないといけないようです。

とりあえず、USB-SC のドライバをインストールしてみましょう。LogitecUSBDisk110.pkg をダブルクリックします。そして MacOS X のシステムをインストール先にしてインストールを行いました。

インストールして MacOS X を再起動すると、LUB-SC が使えるようになっているはずです。

 

さっそく、MO を取り付けた LUB-SC を差し込んでみることにします。一応、SCSI-ID は 4 番を設定してあります。

ディスクなしで USB ポートに差し込んでみると、なにやらハードディスクをアクセスしたような音がしました。さっそく、さっき Windows で試したメディアを挿入してみます。

 

…、マウントされないようですね。

やっぱり SCSI-ID が 0 でないといけなそうなので、ID を 0 に設定して接続しなおしてみることにします。

SCSI-ID を 0 にして Mac へ接続、先ほどのメディアを挿入してみると、今度はちゃんと認識したようです。

 

ただ、マウントに失敗したので Disk Utility を使ってチェックしてくれというダイアログが表示されてしまいました。

挿入したのは Windows で初期化した 640MB の MO なのですけど、これが原因でしょうか。ためしに 230MB の MO ディスクを挿入してみたところ、どうやらちゃんとマウントすることができました。フォーマット形式はどちらも FAT16 なのですけどね。

HFS フォーマットの 640MB ディスクを入れてみました。これは以前に Mac 上でフォーマットしたメディアなのですけど、さすがにこれはばっちり読めますね。

 

先ほどの読めないディスクを、純 USB の MO ドライブで MacOS に読み込ませてみました。すると同じエラーメッセージ。どうやら LUB-SC だから読めないというわけではないようです。

これなら LUB-SC でもぜんぜん、純 USB と同じ感覚で使えそうです。USB-SC2 を買えば USB 2.0 にも対応できるでしょうから、ある意味お得な面もあるかもしれないですね。