[ HARDWARE REPORT ]

Windows XP Professional + LF-M721JD

LF-M721JD で DVD-RW と DVD+RW を使ってみる

2005/04/02 Tomohiro Kumagai

□ Panasonic LF-M721JD

Panasonic から発売されている DVD-MULTI 対応の DVD ドライブをだいぶ前に購入したのですけど、今まで CD-R を少々とそれ以外は DVD-RAM しか利用したことがなかったのでした。

 

今回のお話は、先日に EZ-NET: DVD-RAM ディスクをスリムケースに収納してみる でも少しだけ触れましたけど、5 倍速対応の DVD-RAM を購入しようとしたときにカートリッジ有りのメディアが見つからなかったのがきっかけです。

カートリッジ有りの DVD-RAM ってなんだか安心感があります。記録面をうっかり触ったりぶつけたりして傷つける可能性もすくないし、そうだから取り扱いも変に気を使わないで済みます。でもカートリッジ有りの DVD-RAM が見つからないとするならば、速度は x4 倍速までとはいえ DVD-RW などの繰り返し記録用のメディアでも良いのではないか…。

そう思いつつもそのときは Windows XP が DVD-RAM を標準でサポートしているというのもあって DVD-RAM にしておいたのでした。

 

そして今回、DVD-RAM がもう 2 枚必要となってまた買いに行ったのですけど、そのお店の在庫は 1 枚だけ。

5 枚パックの DVD-RAM が目に留まったので買おうとも思ったのですけど、せっかく気になってもいるしこの機会に DVD-RW と DVD+RW の 2 つを試してみることにしたのでした。使い勝手がどうかというのが、今回最大の関心ごとです。

 

□ 違いは "規格" だけなのか

DVD-RW と DVD+RW は規格が違う。今までずっとそう聞かされてきて、そしてそういうものだと思っていたのですけど、いざ購入しようと思ってみるとその辺りがなんだか気になってしまうのでした。

今回、それぞれ DVD-RW と DVD+RW を 1 枚ずつ購入したのもそんな理由があってのことです。

 

ともあれ購入後、家に帰ってからインターネットで少し調べてみます。

とりあえずさらりと調べてみると、DVD-RW は CD-RW や DVD-RAM と同じ 「相変化」 という方式を利用した記録方法なのだそうです。1,000 回以上の書き換えが可能との事でした。

じゃあ DVD-RAM はというと、もともとパソコンの外部記憶メディアとして開発されたもので、これはよく知られていることではありますけど CD-R のような専用のいわゆるライティングソフトが必要ないとのことでした。他、10 万回以上の書き換えや消去が可能とのことで、DVD-RW で 「同じ方式」 と言っている割にはその回数に大きな差があるのですね。

ともあれ肝心の DVD-RW と DVD+RW との違いはと言うと、記録と再生の基本的な仕組みは同じなのだとか。なので規格に対応した機材を使うということに注意すれば良い、そんな感じみたいです。なお、DVD-RW は "DVD フォーラム" さまの規格で、DVD+RW は "DVD アライアンス" さまの規格だそうです。

 

 

そんななか、調べていると気になるお話がありました。

DVD-RW は DVD-RAM と比べて書き込み速度が速いとのことでした。そうだとすると、DVD-RAM の 1 倍速というのは DVD-RW とかの 1 倍速とは違うのかもしれないです。そしてそうだとするならば、DVD-RAM の 5 倍速よりも、DVD-RW の 4 倍速の方が速いのかもしれないです 。

DVD-RAM の 5 倍速メディアには最大 55Mbps と書かれていました。DVD-RW とかには特に明記はされていなかったのですけど、インターネットで調べてみると、記録型 DVD ドライブは 1 倍速を 11.08Mbps (1.385MB/s) として記載されているとして DVD-RW についてのお話がなされていました。

 

これから考えるとあくまでも 5 倍速まででる DVD-RAM の方が、事実上の書き込み速度は速そうな感じですね…、とか思っていたら、なにやらまた別の情報がみつかりました。見つかったのはこちらの Webby Shop さまのページです >> DVDメディアの特長

評価のアプローチがどうもそれぞれでずれているような気がして、長所と短所のお話がいまひとつ判りづらいのですけど、気になったのが 「最大転送レート」 のところです。こういう面は詳しくないのであまり良くわからないのですけど、先ほど調べた標準を 11.08Mbps とするというお話と比べて、転送レートが半分くらいになっているのでした。

そして、DVD-RW と DVD+RW とで速度に若干の違いがあるというところ。これを見る限り、DVD+RW の方が若干速いという感じでした。また DVD-RW の最大 4 倍速のレートと DVD-RAM の最大 3 倍速のレートとが同じ値を示しているのも気になるところです。

やっぱり DVD-RAM の方が同一倍速だった場合、速いということなのでしょうか…。他にも DVD-RAM の方が書き込みスピードが速いとかの情報もあったりして、どれがどれだかさっぱり判らなくなってきてしまいました。

 

そんなこんなで実際のところはいまひとつとらえどころがなかったのですけど、また気になる情報が一つ。

どうも DVD+RW の方がパソコンのデータを記録するのに向いているのだとか、CAV (角速度一定) 方式での記録をサポートしていて、高速な読み書きが出来るのだそうです…。でもドライブの転送速度はどちらも最大 4 倍速…、なんだかややこしいです。

他にも調べてみると、角速度の問題なのでしょうか、トラック先頭とトラック末尾とでは、速度が変わってくるとのことです。DVD-ROM でのお話でしたけど、16 倍速のドライブで、トラックの先頭は 6.7 倍速にたいして、トラックの末尾では 15.5 倍速だったとか。

これからするとあまり最大倍速もアテにならなそうですけど、もし DVD+RW が等速だとするならば、こちらの方が実際に書き込んでみると速い可能性もなくはなさそう…。いえ、直感であって、実際のところは判らないのですけど。

 

それともうひとつ、さんてく堂というショッピングサイト様にて これで納得☆記録型DVD規格!! として DVD メディアに関する情報が見つかりました。こちらは DVD メディアを PC 向けの記録メディアという視点でどれも同じように評価しているので、とても参考になる気がしました。

 

 

ともあれ、メディアそれぞれで違いがありそうなことだけは判りました。

そして決定的な情報がなかったり、いろいろとあやふやだったりする感じから、ちょっとした違いでしかないのでしょう。この感じだと DVD-RW と DVD+RW はきっと、使い心地は同じような感じなのでしょう。書き込み速度の方に差が出るのかはわからないですけど、もし差があったとしてもそれほどどちらかに軍配が上がるということもなさそうです。

そうなるとこれらの差は、あとは記録したデータをどう扱うかによりそうですね。記録したデータを配るとか自分だけで使うとか。自分の場合は DVD-R へ退避するまえに一時的にデータを蓄えるために使おうと思っているので、とりあえず自分のドライブで読めれば問題なし、つまりはどちらでも良いということになります。

ただ、そのような利用の場合はどうも DVD-RAM の方がこのような利用には断然向いていそうな気がしました。

 

B's CLiP というソフトウェアにてドラッグアンドドロップによる記録が出来るようになるらしいのでその勝手次第ですけど、本来 DVD-RW 等は消去と言うよりは初期化が可能という感じみたいなので、その辺りがどう勝手に影響するか気になるところです。

それ以外にも DVD-RW を使ってデータを蓄えて行くのなら、最初から DVD-R にクローズしないで追記する感じにして行くとかでも良さそうですしね。ただ、あくまでも個人的な印象なのですけど DVD-R のような 1 度のみの書き込みが前提となっているものに何度も追記とはいえ書き込むのはなんだか不安です。もっとも追記も想定しての仕様になってはいるのでしょうけど…。

それとも、どうも調べる限りでは DVD-RW 等は PC のデータを扱うのは向いていないような気がします。

まだ実際に使ってみることはしていないですけど、どうもこのメディアはビデオみたいに、いったんとってまた消して重ね取り、そういう用途に向いているのであって、データをあれこれと準備するために利用する物ではなさそうな気がしてきます。それに人に依るのでしょうけど、パソコンでデータをいったん保存して利用したらまた消すというのはどうもめったになさそうな気がします。

今回も DVD-R までのつなぎとはいえ、DVD-R へ複製するのは定期的なものとして、データ自体は一時利用のメディアの古いデータを新しいのに差し替える感じで行う予定なので、書き終えたら初期化するような使い方ではないのでした。

 

ともあれ簡単に調べてみるのはこれくらいにして、あとは実際の使い心地を比べてみようかと思います。

 

□ 簡単にながら書き込み速度を比べてみる

ともあれ、もうちょっとまとまった大きさのファイルだったらどうなるのだろうと、ちょっとバックアップついでに実験してみることにしました。実験内容は、ハードディスクに保存していた CD-ROM イメージファイルを LF-M721 でバックアップしたときの時間を計るという感じです。

厳密に計るわけではなくて、単純に時計を見て終わった時間を書き留める程度のものですけど、それでも体感速度に現れるくらいなら、これでもけっこうな違いが見えてくるのではないかと期待しつつ。

 

転送容量は、CD イメージから無作為に選りすぐって、合計 4,461 MB となりました。これを、ハードディスクと DVD-RAM には素直に、そして DVD-RW および DVD+RW には付属の B's Recorder GOLD 7.18 にて書き込み時間を計ってみると、次のような感じになりました。

なお、書き込み時の OS は Windows XP Professional です。

対象メディア 書込時間 補足
Serial ATA ハードディスク 約 4 分 USB 2.0 HDD から Serial ATA HDD へコピーしてみました。
DVD-RAM x5 (UDF 1.5) 約 30 分 エクスプローラから直接コピー
DVD-RAM x5 (FAT32) 約 40 分 エクスプローラから直接コピー
DVD-RW x4 約 20 分 B's Recorder GOLD 7.18 でコピー(イメージ作成も含む)
DVD+RW x4 約 15 分 B's Recorder GOLD 7.18 でコピー(ダイレクト書き込み)
約 20 分 B's Recorder GOLD 7.18 でコピー(イメージ作成も含む)
DVD-R x2 約 30 分 B's Recorder GOLD 7.18 でコピー(ダイレクト書き込み)
DVD-R x2 約 30 分 B's Recorder GOLD 7.18 でコピー(イメージ作成も含む)
DVD-R x8 約 10 分 B's Recorder GOLD 7.18 でコピー(ダイレクト書き込み)

意外だったのが、同じデータを書き込むにも DVD-RAM の 5 倍速と DVD-R の 2 倍速でほとんど同じくらいの時間がかかったことでした。そして、DVD-RW, DVD+RW の 4 倍速のほうが速かった点も注目すべきところでした。

この感じだと、条件に応じて使い分けると良いかもしれないですね。

 

日常的に良く使うデータを取り扱う場合は、それが頻繁に読み書きされるデータならば DVD-RAM が良いのでしょう。

でもそうでなければ、たとえば一度にディスクいっぱいになるまで書き込んでそのままとか、またはまとめてではないにせよ、書き込みは一度だけで済むようなファイルならば、DVD-R へ追記可能で書き込んでゆくのが良さそうな感じがしました。

 

手軽さと速度から、データファイルの作業・保存用には DVD-RAM を、バックアップには DVD-R をといった直感的なそんな感じで使い分けるのが良さそうですね。

ただ、DVD-RW, DVD+RW の使い道がいまひとつぴんとこない自分でした。いわゆる読み取り専用メディアにデータを書き込んで、しかもあとで一度にまとめて消去できる利点って何でしょうね。

CD-RW ならまだ、CD イメージを書き出して一時的に利用するということもあるかもしれないですけど、はたして DVD-RW ほどの容量でそれほどのことってなかなかなさそうですよね。他にはビデオキャプチャで撮ったムービーファイルを、ビデオテープのように記録しておく感じとか、でしょうか。

あと考えられることとしては、大きなデータを受け渡すのに使用する感じでしょうか。DVD-RAM x5 よりも DVD-RW x4 の方が速いとなれば、これはなかなか有用なのかもしれないです。DVD-R よりは速度が劣ってしまいますけど1度ごとに処分する必要がないので、いろいろな面で利点がありそうですね。

 

□ 途中で少し感じたこと

それにしても DVD-RAM は、ディスクを認識するまでにかかる時間が 20 秒くらいでしょうか、なんだか長い感じがしますね。

自分は他には MO 640MB くらいしか記憶にないですけど、MO はドライブに差し込めばほぼすぐに使用できていたように思います。そのあたりが改善されれば、もうちょっと心地が良さそうなのですけどね。

この LF-M721JD だけでなく、DVD-RAM 対応の DVD-ROM ドライブでもそうでしたので、そういうものと思っておいた方が良いのかもしれないですね。フォーマットが UDFFS15 なのが問題なのかとも思ったのですけど、FAT32 でもやっぱりそれくらいの時間がかかってしまうのでした。カートリッジの有無も関係がないみたいです。

 

それと B's Recorder GOLD 7.18 を起動した状態で、エクスプローラから DVD-RAM へ書き込みを行おうとすると、そもそも読み取りの段階でエラーとなるので注意しましょう。B's Recorder を終了するとすぐに元に戻るので、理由は B's Recorder がドライブを独占しているだけであって、ディスクがどうかなったわけではないので心配はないです。


 

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