CD-RW … CRWU-B1210 を試してみる

HARDWARE REPORT


CRWU-B1210

ある日のこと、Apple Macintosh のプログラミングツール、REALbasic 3.1J ( ASCII 社が販売 )  試用版で作ってみたプログラムを CD-R で焼こうとしたときのことです。

Macintosh 上のファイルを Microsoft Windows 2000 Server (NTFS) 上の共有フォルダへ保存して、それを Windows 2000 Server 上の CD-RW で焼きました。そしたらなんと、Macintosh へ CD-ROM を挿入しても、作成アプリケーションが見つからないとかで実行できなくなっているではございませんか。

焼くのに使用した CD-R ライティングソフトウェアは、Adaptec 社の Easy CD Creator 4 ( Standard Edition ) でした。かなり前にかった CD-RW (4x) に付属していたライティングソフトです。

以前にも Vine Linux 2.1.5 for PowerPC をダウンロードして CD-R へ焼こうとしたときも、この Easy CD Creator 4 Standard を使用したのですけど、CD イメージが間違っているようなエラーメッセージがでて焼けませんでした。そんな経験があったので、今回ももしかすると Easy CD Creator 4 の影響かなぁ…。ということで、急遽、別の CD-R ライティングソフトを購入することにしました。

購入するターゲットは Aplix 社の WinCDR でした。

理由は単純で、以前に焼くことができなかった Vine Linux 2.1.5/PPC を友達に焼いてもらったときに使っていたのがこのソフトウェアです。

なので、今回も WinCDR に期待して、店頭に足を運んで見たのでした。そして物色すること1時間…。手にもっているのは CD-RW ドライブ本体でした^^。

WinCDR は今日現在、およそ \15,000 くらい。CD-RW ドライブも結構それに近い値段でした。今使っている CD-RW ドライブ (x4) は結構まえのものだし…。とか眺めていたら、Win/Mac 両対応の USB 外付け CD-RW が目に飛び込んできたのでした。

高いのから安いのまでいろいろあったのですけど、その中で目が止まったのが、MELCO 社の CRWU-B1210 でした。

結局2万円近い品物だったのですけど、購入する決め手となったのがなんといっても Win/Mac 両対応というところです。そしてライティングソフトとして、WinCDR 6.0 と MacCDR 4.1 が付属しているではありませんか。

さらにむかし、のどから手が出るほど欲しかった、アーク情報システム さんの 「CD 革命 Virtual 3.0」 が付属している点も見逃せませんでした。バージョンはちょっと低いみたいですけど^^。

ちなみにこの CRWU-B1210 の性能は、読み込み/書き込み ともに 8倍速までです。最近の CD-RW の中では遅い部類に入ってしまうかもしれませんけど、僕はあんまり 600MB 近い CD を焼く機会がないので、逆に安い分ちょうどいいです^^。

 

Macintosh へインストール

さて、今回の発端はもともと Macintosh 用の CD-ROM を作るということなので、とりあえず、Macintosh へインストールを行ってみることにします。

 

まずは、Macintosh の起動です。

いろいろと調べてみましたけど Mac OS X 対応とはどこにも書いていないので、とりあえず起動時に 「option」 キーを押しながら起動して、Mac OS 9.1 を起動することにしました。

なお、今回インストールする環境は以下の通りです。

  • Apple PowerMac G4 450MHz Dual
  • Apple Mac OS X / Mac OS 9.1

 

MacCDR 4.1 のインストール

付属していた MacCDR 4.1 の CD-ROM を CD-ROM ドライブへ挿入して、「MacCDR 4.1 インストーラ」 をダブルクリックします。するとキャプションダイアログが現れますので 「続ける...」 ボタンを押して、次へ進みます。

MacCDR 4.1 の紹介テキストが表示されますので、「続ける」 ボタンを押して次へ進んだら、インストールするハードディスクの選択です。

今回の CD-RW ドライブは USB インターフェイスですが、ここでは 「標準インストール」 を選択します。そしてインストールが終わってから USB ドライバのインストールを行います。適切なインストールの場所を選択したら、「インストール」 ボタンを押して、インストールを続けます。

するとシリアル番号をたずねられられますので、マニュアルの最後のページにくっついているシリアル No を入力して 「OK」 を押します。

インストールの準備が整うと、「他のアプリケーションを終了して、インストールを続行します。」 という意味あいのダイアログボックスが表示されますので、「続ける」 を押して、インストールを続けましょう。

 

するとファイルのコピーが開始されます。

途中で、「Aplix CD-ROM 機能拡張」 をインストールしますかとたずねられます。今回は SCSI/ATAPI 接続ではないので特に必要はないでしょう。なので 「いいえ」 を選択することにします。

インストールが完了したら、「再起動」 ボタンを押して、Macintosh を再起動します。

 

USB ドライバのインストール

再び 「option」 ボタンを押して、Mac OS 9.1 から起動を行います。

続いては USB ドライバのインストール作業です。MacCDR の CD-ROM の中から、「USB ドライバインストーラ」 をダブルクリックします。そしてキャプションダイアログで 「続ける...」 ボタンを押してインストールを開始します。

画面にサポートされている CD-RW の名前の一覧が表示されますので、今回は 「メルコ CRWU-B1210」 を選択して、「インストール」 ボタンをクリックします。

インストールの準備が整うと、「他のアプリケーションを終了して、インストールを続行します。」 という意味あいのダイアログボックスが表示されますので、「続ける」 を押して、インストールを続けましょう。

するとファイルのコピーが行われてインストール作業が完了します。インストールが終了したら 「再起動」 ボタンを押して Macintosh を再起動します。

 

Macintosh で使ってみる

MacCDR のインストールも終了したので、再び 「option」 キーを押して、Mac OS 9.1 から起動します。そして CRWU-B1210 の電源をいれて USB ケーブルで Macintosh と接続します。

で、CD-R メディアを挿入して、MacCDR 4.1 を起動してみます。

「レコーダ選択」 で 「自動検索」 を選択すると PLEXTOR CD-R PX-W1210A (HBA-3 SCSI ID:0) というのが見つかりますので、それを選択した状態で 「OK」 をクリックします。するともう一回、確認メッセージが表示されますので 「OK」 をクリックします。

で、とりあえず、「MacOS専用 (HFS)」 を選択して、「OK」 を押します。「ツール」 から 「仮想 HFS」 を選択して、とりあえず 32 MB の仮想 HFS ドライブを作成してみました。そしてマウントされた仮想 HFS ディスクに書き込みたいファイルをコピーしたら、MacCDR のウィンドウに、その仮想 HFS ドライブをドラックします。

すると MacCDR 上に仮想 HFS ドライブの名前が表示されるので、あとは書き込みボタンを押します。

 

さて、出来上がった CD-ROM を、Macintosh の CD-ROM ドライブに入れてみます…。

おぉ、見事 REALbasic で作成したアプリケーションが実行できるではありませんか^^。うまくいってほっと一息です。

 

Mac OS X からでは動かないらしい…

さて、せっかくなので、せめて Mac OS X の Classic 環境で動かないかやってみることにしました。

先ほどインストールした MacCDR を Mac OS X 上からダブルクリックしてみました。すると…。クラシック環境がいっこうに起動しません…。

とはいえ、これは結構よくあることなので、とりあえず 「中止」 。もう一度やってみることにします。…、とか思ったら、動きました。結構時間がかかっていたようですね。

でもでも、どうやら MacCDR がハングアップしてしまっているようです。

[command] + [option] + [esc] を押して、MacCDR 4.1 を強制終了して、もう一回試してみる事にしました。念のため Classic 環境で動く Microsoft Entourage を動かしつつの、MacCDR の起動です。

でもやっぱりダメそうです…。MacCDR を使用したい場合には Mac OS 9 から起動する必要がありそうですね。残念。