東京電力福島第一原子力発電所について - 放射能の影響について調べてみる

LIFE REPORT


東京電力福島第一原子力発電所について

平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災(2011 年東北地方太平洋沖地震)により発生した "東京電力福島第一原子力発電所事故" を受けて、東京電力福島第一原子力発電所がどういったものか、簡単にながら調べてみることにしました。

 

まず、東京電力福島第一原子力発電所というのは、東京電力 が管轄する原子力発電所で、電力の供給先は 東京電力原子力発電所の公式サイト には記載されていませんが、すなわち東京電力が管轄する地域へ電力が供給されているそうです。また、福島県知事による地域活性の狙いもあったようです。

原子力発電の仕組みの基礎については、この 東京電力原子力発電所の公式サイト からも勉強することができる感じですけど、時代背景やより専門的な情報についてはウィキペディアの 福島第一原子力発電所 - Wikipedia 福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia がとても参考になるように思います。

 

この中から、平成 23 年 3 月 30 日現在の東京電力福島第一原子力発電所の概要についてまとめてみると、次のような感じになるのでしょうか。

原子力発電所 1 号機 2 号機 3 号機 4 号機 5 号機
モデル BWR-3 BWR-4 BWR-4 BWR-4 BWR-4
出力 460,000 kw 784,000 kw 784,000 kw 784,000 kw 784,000 kw
燃料 二酸化ウラン 二酸化ウラン MOX 燃料 二酸化ウラン 二酸化ウラン
原子炉 沸騰水型軽水炉 沸騰水型軽水炉 沸騰水型軽水炉 沸騰水型軽水炉 沸騰水型軽水炉
運転開始 1971 年 03 月 1974 年 07 月 1976 年 03 月 1978 年 10 月 1978 年 04 月

東京電力福島第一原子力発電所の 3 号機では、プルサーマルという仕組みで発電がおこなわれていて、プルトニウムという放射性物質を燃料として使用しているそうです。

このプルトニウムは、二酸化ウランを燃料とする原子炉内にも存在しているようなのですが、ともあれこのプルトニウムは毒性の強い元素だそうで、それを受けての報道規制なのかは分らないのですけど、平成 23 年 3 月 11 日の原発事故の後、同月 14 日に 3 号機が爆発したにも関わらず、同月 29 日に入るころまで、どこのテレビ放送でもいっさいそのことを耳にすることはありませんでした。

 

この 3 号機の爆発ですけど、政府は建屋の水素爆発と発表しているものの、煙が灰色〜黒色で炎が上がったとの報道もあり、それ以前の同月 12 日に発生した 1 号機の水素爆発と比べて、素人目に見て、ずいぶんと様相が違うようにも感じました。

自分が報道を追う限りでは情報が入ってこなかったのですけど、ウィキペディアの記載によると、この爆発によって怪我人 11 人の他、被曝者 1 名、陸上自衛隊中央特殊武器防護隊 6 名が死亡したという情報が記されていました。政府の発表にそういったものがなかったように思う以上、それが本当かどうかまでは分りませんけど、今調べていて改めてその事故が大きかったと思われる様子に驚きました。

ちなみにプルトニウムについてもウィキペディアに記されていて (プルトニウム - Wikipedia)、それによるとプルトニウムは毒性が強く、体内に蓄積されるとそれが発する α 線により強い発癌性を示すそうです。色は金属状態では銀色で、参加されると黄褐色になるとのことでした。大変重い金属らしく、同月 30 日の時点では 「重いから飛散しない」 と報道されていますが、本当に飛散しないかどうかは今の自分の知識では知る由もありません。

また、プルトニウムは自身が発する α 線により熱を持つらしく、粉末状態や時に塊の状態でも自然発火することがあるそうでした。プルトニウムによる事故の多くがこの自然発火とされているとも、ウィキペディアには記されていました。