[ SOFTWARE REPORT ]

EPS (Encapsulated PostScript)

Windows で EPS 形式のファイルを開く

2011/06/06 Tomohiro Kumagai

□ EPS 形式の画像ファイルを Windows で開く

 DTP で画像ファイルを作成した際に、そのデータが EPS (Encapsulated PostScript) 形式で記録される場合が多くあると思います。

今回、EPS 形式で画像ファイルをもらったのですけど、Windows でも Adobe PhotoshopAdobe Illustrator といった DTP ソフトウェアを持っていれば、これらを用いて EPS を開いて編集したり、PDF や JPEG などの別の形式に変換することもできるのですが、これら高価なソフトウェアがないと Windows では EPS 形式のファイルを開くのも一苦労な感じでした。

Adobe Acrobat は持っていて、これを使っても EPS 形式のファイルを PDF に変換することまではできるのですけど、今回は EPS 形式の画像を微調整して、別の文書内に張り付けたりしたかったので、PDF になるだけでは少し勝手が悪かったです。

 

Windows でベクター形式の画像を取り扱う場合、Microsoft Office やペイントなどで開ける EMF (Enhanced Metafile) 形式で扱えると利用の幅が広がるのですけど、この変換も簡単にはいかない感じです。

理想は EMF 形式への変換ですけど、そこまでできなくてもせめてビットマップ形式に変換することができるように、とりあえず Windows 7 (x64) で EPS 形式のファイルを扱う環境を作ってみることにしました。

 

□ GSview で EPS 形式のファイルを開いて EMF に変換する

Windows で EPS 形式のファイルを開く方法として、GSview というソフトウェアをインストールする方法がありました。

GSview を利用するに当たっては Ghostscript というソフトウェアが必要となるので、まずは Ghostscript を http://www.ghostscript.com/ からダウンロードして、インストールを行います。

平成 23 年 6 月 6 日時点では Version 9.02 が最新のようで、32 ビット版と 64 ビット版の両方がありました。

Windows 7 (x64) 環境の場合、EPS 形式のファイルを開くだけなら 64 ビット版でもいいのですけど、どうやら EMF に書き出す際には 32 ビット版の方が簡単なようだったので、今回は 32 ビット版の "gs902w32.exe" をダウンロードすることにしました。

Ghostscript 9.02 for Windows (x86)

 ダウンロードした "gs902w32.exe" を実行すると、"GPL Ghostscript" のインストールが始まります。

GPL Ghostscript インストーラー

手順通りにインストールを進めていけば、まずは "file:///C:/Program Files (x86)/gs/gs9.02/" フォルダーに GPL Ghostscript がインストールされました。

GPL Ghostscript セットアップ完了

最後に [Finish] ボタンを押して、GPL Ghostscript のインストールは完了です。

 

GPL Ghostscript のインストールが完了したら、続いて http://pages.cs.wisc.edu/~ghost/gsview/ から GSview のダウンロードを行います。

平成 23 年 6 月 6 日の時点では、正式版は 4.9 が最新のようでしたので、これをダウンロードすることにしました。サイトには Windows 7 の場合は 4.91 BETA を試してみてと記されていましたけど、今回は正式版を利用します。

こちらも 32 ビット版と 64 ビット版の両方がありましたけど、今回は 32 ビット版を利用することにします。

GSview 4.9 for Windows (x86)

ダウンロードした "gsv49w32.exe" を実行すると、GSview のインストーラーが起動します。

Installer - GSview 4.9 for Win32

[Setup] ボタンをクリックすると、まずは言語を選択する画面が表示されました。

Select Language - GSview

ここに日本語 (Japanese) はないようなので、今回は [English](英語)を選択しておきます。

続いて、インストールに関する情報が表示されます。

Install wizard - GSview 4.9 for Win32

[Next] ボタンをクリックすると、著作権表示の画面になります。

Copyright Notice - GSview 4.9

[Next] ボタンを押すと、拡張子との関連付けを行う画面になりました。

Associations - GSview 4.9

ここでは、とりあえず既定の通り、".ps" (PostScript) ファイルと ".eps" (Encapsulated PostScript) ファイルの 2 つを GSview に関連付けるようにしておきました。

[Next] ボタンを押すと、インストール先の選択です。

Install directory - GSview 4.9

これも既定の通り "file:///C:/Program Files (x86)/Ghostgum/" にして [Next] ボタンをクリックすると、続いて、スタートメニューへの登録についての確認になります。

Start menu - GSview 4.9

これも既定のまま、あとは [Finish] ボタンを押せば、GSview のインストールは完了です。

Installation successful - GSview Install

これで、スタートメニューから GSview を起動することができるようになりました。

Start menu - GSview 4.9

ここここまででも、EPS 形式のファイルを GSview で開くことができるようになりましたけど、今回は開いた画像を EMF 形式に変換できるようにするために、引き続き "pstoedit" のインストールを行ってみることにします。

 

pstoedit は http://www.pstoedit.net/ からダウンロードすることができるようになっていました。p>

平成 23 年 6 月 6 日現在、Windows 用は 3.50 の 32 ビット版だけが提供されているようでしたので、今回はそれをダウンロードすることにしました。

PStoEdit 3.50 for Win32

ダウダウンロードした "pstoeditsetup350.exe" を実行すると、pstoedit のセットアップウィザードが起動します。

セットアップウィザード - PStoEdit 3.50

[Next] ボタンをクリックすると、このソフトウェアについての情報が表示されました。p>

Setup - pstoedit and importps

そして [Next] ボタンをクリックすると、インストールするフォルダーの選択です。

Select Destination Location - Setup - pstoedit and imports

ここでは既定通り "file:///C:/Program Files (x86)/pstoedit/" を指定して [Next] ボタンをクリックします。

すると続いて、インストールするプログラムの選択画面になりました。

Select Components - Setup - pstoedit and imports

とりあえず、今回はインストールするプログラムを少し調整してみました。

今回の環境では GraphicsMagic というソフトウェアをインストールしていないので、"pligin for interface towards GraphicsMagick/Magic++ - needs GraphicsMagick to be installed - otherwise you will get messages about missing DLLs" をインストールしないようにしておいています。

必要なプログラムを選んだら [Next] ボタンを押すと、インストールするプログラムの最終確認の画面になりました。

Ready to Install - Setup - pstoedit and imports

後は後は [Install] ボタンを押せば、pstoedit のインストールは完了です。

Completing the pstoedit and importps Setup Wizard

このようにして "GPL Ghostscript" と "GSview" と "pstoedit" のインストールが完了したら、EPS 形式のファイルを GSview を使って EMF 形式に変換することができるようになりました。

GSview を起動して EPS 形式のファイルを開いたら、システムメニューの [Edit] から [Convert to vector format...] を選択します。

すると "PS to Edit" というダイアログボックスが表示されるので、ここで "emf: Enhanced Windows metafile" を選択して [OK] ボタンを押すことで、開いている画像ファイルを EMF 形式で保存することができるようになりました。

PS to Edit

ただ、EPS ファイルにもよるのでしょうか、画像の中の一部分しか EMF 形式の画像に残らないことがありましたので、なんでも自在に変換できるとは思っていない方が良いかもしれません。

とはいえ、とりあえず EPS 形式のファイルを開いてみることができて、それを EMF 形式に変換できる可能性があるというのは、まったく見られないときと違って、ずいぶんと助かることは間違いないです。

 

□ GIMP で EPS 形式のファイルを開けるようにする

先ほどインストールした "GPL Ghostscript" ですけど、これがあると、画像加工ソフト GIMP でも EPS 形式のファイルを開くことができるようになるようでした。

そのためには、環境変数を使用して GIMP に GPL Ghostscript がインストールされていることを知らせる必要があります。

 

環境変数は、コントロールパネルのシステムのプロパティから登録することができます。

詳細設定 - システムのプロパティ - コントロールパネル

【環境変数】ボタンを押して設定ダイアログを開いたら、"システム環境変数" のところに "GS_PROG" という変数を追加します。

GS_PROG - システム環境変数

【新規】ボタンを押したら、次の内容の環境変数を登録します。

変数名 GS_PROG
変数値 C:\Program Files (x86)\gs\gs9.02\bin\gswin32.exe

このように環境変数を登録し終えたら、あとは従来通り GIMP を起動して、EPS 形式のファイルを開いてみると、その内容が GIMP 上でビットマップデータに変換されて、閲覧や加工を行うことができるようになりました。

もっとも GIMP で開くとベクターデータは失われるはずなので、編集した画像を再利用する際には少し注意が必要になると思います。

 


 

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