[ SOFTWARE REPORT ]

PowerMac G4

Vine Linux 2.1CR 再チャレンジ

2001/02/26 Tomohiro Kumagai
Special Thanks: MATSUBAYASHI, 'Shaolin' Kohji @ Project Vine

□ Vine Linux 2.1CR

以前に、EZ-NET レポート - Vine Linux 2.1CR for PPC を G4 Dual へインストール の時に、PowerMac G4 Dual へのインストールに成功しましたが、今回はもう一度、yaboot 系の設定に煩わされないという方法をやってみることにしました。

 

自主的に発見、そして自主的にアドバイスを下さった、Project Vine PPC 担当の松林さん。どうもありがとうございました!!!(感激)。

げげ、松林さんって、Vine Linux for PowerMac (Version 2.1 対応版) を書いている人ではないですか。今ごろ気付く大ばか者なわたくし・・・。有名人だ・・・。(さらに感激)

 

今回、インストールを行う Macintosh は、

  • CPU: PowerPC G4 450MHz: Dual Processors
  • Memory: 512MB (SDRAM)
  • Video Card: ATI RAGE 16MB (AGP)
  • Display: Apple Studio Display 15inch
  • HDD: 13GB ( in MacOS 9 )
  • HDD: 30GB ( for Vine Linux )
  • Mouse: Logitec Cordless MouseMan wheel

です。これは前回と同じですね。

 

□ パーティションの分割

まずは、Vine Linux 2.1CR をインストールするためのディスク作成です。

前回同様 Ultra2 に接続されているハードディスクを使用することにします。前回と違う点は、起動用の HFS パーティション (ブートストラップパーティション) を用意するというところです。これを用意しておくことで、起動時に MacOS か Linux かを、起動時に選択することができるようになるそうです。

 

ということで、さっそくパーティションの分割をはじめてみます。今回は、Vine Linux 2.1CR for PPC に付属している pdisk_j というユーティリティを使用してパーティションを分割してみます。

 

トップレベルコマンド (? でヘルプ): L

まず、L と入力して、すべてのデバイスマップリストを表示してみました。その中から、今回の対象となりそうなハードディスクを探してみると、どうやら、/dev/ata2.1 が今回のインストール対象となる2台目のハードディスクのようでした。

今回は、これのパーティションを分割していくことにします。環境によって異なりますので、安易にまねをしてデータを飛ばしてしまわぬよう、注意してくださませ。

 

トップレベルコマンド (? でヘルプ): e /dev/ata2.1

/dev/ata2.1 のデバイスマップの編集に入ります。上のように入力すると、編集 /dev/ata2.1 - というように表示され、パーティションの編集モードに突入します。

 

コマンド (? でヘルプ): p

とりあえず、p コマンドで、現在のデバイスマップを表示してみます。

#: type name length  base ( size )
1: Apple_partition_map Apple 63 @ 1  
2: Apple_Driver43*Macintosh 54 @ 64  
3: Apple_Driver43*Macintosh 74 @ 118  
4: Apple_Driver_ATA*Macintosh 54 @ 192  
5: Apple_Driver_ATA*Macintosh 74 @ 246  
6: Apple_FWDriver Macintosh 200 @ 320  
7: Apple_Driver_IOKit Macintosh 512 @ 520  
8: Apple_Patches Patch Partition 512 @ 1032  
9: Apple_UNIX_SVR2 swap 524288 @ 1544 (256.0M)
10: Apple_UNIX_SVR2 / 8388608 @ 525832 (  4.0G)
11: Apple_UNIX_SVR2 /usr 8388608 @ 8914440 (  4.0G)
12: Apple_UNIX_SVR2 /var 8388608 @ 17303048 (  4.0G)
13: Apple_UNIX_SVR2 /home 8388608 @ 25691656 (  4.0G)
14: Apple_UNIX_SVR2 /tmp 4194304 @ 34080264 (  2.0G)
15: Apple_HFS /mnt/HFS1 21755864 @ 38274568 ( 10.4G)

このような表示がなされました。ここの文書ではちょっと色付けしてみましたけど、上のピンク色の部分、ここは消してしまわないように気をつけましょう。

 

さて、HFS のパーティションも存在して入るのですが、せっかくなので一度きりなおすことにします。

 

コマンド (? でヘルプ): d
パーティション番号: 15

まずは、とりあえず不要なパーティションを削除してしまいましょう。上のような手続きで 15 番が割り当てられたパーティションを削除することができます。このような手順で、9 番から 15 番までをとりあえず消してしまいました。

この状況で再びデバイスマップの状況を見ると次のようになります。

#: type name length  base ( size )
1: Apple_partition_map Apple 63 @ 1  
2: Apple_Driver43*Macintosh 54 @ 64  
3: Apple_Driver43*Macintosh 74 @ 118  
4: Apple_Driver_ATA*Macintosh 54 @ 192  
5: Apple_Driver_ATA*Macintosh 74 @ 246  
6: Apple_FWDriver Macintosh 200 @ 320  
7: Apple_Driver_IOKit Macintosh 512 @ 520  
8: Apple_Patches Patch Partition 512 @ 1032  
9: Apple_Free Extra 60028888 @ 1544 ( 28.6G)

Apple_Free Extra という type name の部分が、自由に割り当てられるパーティションの空き容量を示しているようです。

 

コマンド (? でヘルプ): C
最初のブロック: 1544
ブロックの長さ: 64M
パーティション名: /magicboot
パーティションタイプ: Apple_HFS

まずは、ブートストラップパーティション用の 50MB の HFS パーティションを作成しておくことにします。HFS タイプのパーティションを作るため、大文字の C コマンドを使用します。

最初のブロックには、Apple_Free Extra に示されている Base の値を指定しました。ブロックの長さは 50M として、50MB の容量を作成するように指定します。パーティション名のところは、/magicboot としておきます。パーティションタイプは HFS です。

この調子で、必要なパーティションを作成していきます。

 

コマンド (? でヘルプ): c
最初のブロック: 132616
ブロックの長さ: 128M
パーティション名: swap

今度は小文字の c コマンドで、後々に SWAP 領域にするためのパーティションを作成します。容量は 128MB 程度にしておきました。

 

コマンド (? でヘルプ): c
最初のブロック: 394760
ブロックの長さ: 8G
パーティション名: /

あとはルートパーティションを用意しておくことにします。8GB もあれば十分でしょう・・・。

 

コマンド (? でヘルプ): C
最初のブロック: 17171976
ブロックの長さ: 42858456
パーティション名: /mnt/HFS
パーティションタイプ: Apple_HFS

未使用領域を残しておくのもなんなので、HFS 形式のパーティションとしてすべてを割り当てておくことにしました。

 

これで、Apple_Free Extra という項目がなくなったと思います。

コマンド (? でヘルプ): w

編集が終わったら、w コマンドで変更をハードディスクへ保存します。書き込まれた時点で、以前のディスク構成が失われ、それと同時に以前に保存されていたデータへアクセスできなくなります。編集したディスクに大切なデータが保存されていないかをもう一度思い出して、よかったら y です。

 

コマンド (? でヘルプ): q

これでデバイスマップの編集が終わります。

 

トップレベルコマンド (? でヘルプ): q

pdisk_j を終了します。

 

以上でパーティションの再構築は完了です。いま行った変更は、再起動後に有効になります。

 

□ セットアップ開始

まずセットアップに先立って、[Command] + [Option] + [P] + [R] を押しながら Macintosh を再起動して、以前の Vine Linux のインストール時に行った Open Firmware の設定を無効にしておきます。

そして再び [C] を押しながら再起動を行って、Vine Linux 2.1CR for PPC からセットアップを起動します。きっとまた install-g4 だととまってしまうでしょうから、install-g4cube モードでインストールを開始します。

パーティションの選択では、あらかじめ pdisk_j で用意しておいた、hdb11 のマウントポイントとして / を設定します。その他に、ブートストラップパーティション用のパーティションも /magicboot というマウントポイントを指定します。

そして hdb10 の mkswap と hdb11 の フォーマット、hdb9 の hformat にチェックを入れて、「フォーマット、マウント」 ボタンを押します。

 

パッケージを選択して、一通りの設定が終わったら、起動パーティションの設定を行います。

 

□ 起動パーティション設定

今回は、ブートストラップパーティションを使用して、Vine Linux を動かす設定を行いますので、「起動パーティションの設定」 を選択して、xybin の設定を行います。

 

ブートストラップパーティション

/magicboot として用意したパーティションを指定します。今回の場合では、/dev/hdb9 がそれにあたります。

 

デフォルト起動 OS

何も指定しなかったときに起動される OS を設定します。選べる文字列は linux, macos, macosx の3種類のようです。今回は linux を設定することにしました。

 

Linux カーネル名

Linux の起動に使用するブートイメージを設定します。今回はディフォルトで埋められていた vmlinux-2.2.17-0vl11 を使用することにします。ここに指定するブートイメージは、/boot に入っているものを指定するそうです。

 

Linux の root (/) パーティション

Linux がインストールされているパーティションを指定します。今回は /dev/hdb11 がそれにあたります。

 

カーネルに渡す引数

yaboot の時に append で指定した値のようです。自動的に video=aty128fb:vmode:16 という設定で埋まっていました。

ここで、以前の設定でうまくいった値、video=aty128fb:vmode:14,cmode:24 に設定しなおさなくてはいけなかったのですが、そのままの設定で進んでしまったため、以前と同じ悪夢を見ることになってしまいました・・・。

 

MacOS を起動可能にする

今回は MacOS 9 も共存させる予定なので、ここにチェックをいれておきます。

 

MacOS のパーティション

MacOS がインストールされているパーティションを指定します。今回の構成では、/dev/hda9 がそれにあたります。

 

MacOSX を起動可能にする

MacOS X と共存させる場合にはこちらにチェックをいれるようです。今回は MacOS X はありませんので、ここにはチェックをしませんでした。

 

MacOSX のパーティション

上記で MacOS X の起動を許可している場合には、そのシステムが入っているパーティションを指定します。今回は MacOS X を許可していないので、エディットボックスはありませんでした。

 

以上の設定がおわったところで、「実行」 ボタンを押します。

すると yaboot.conf がどのように作成されるかが表示されますので、とりあえず確認をしたら、「続ける」 を押します。

 

□ Macintosh 再起動

さて、いよいよ設定も終わり、恐る恐る再起動です。

すると・・・、上でも触れましたがまたもや失敗です。真っ暗画面になってしまいました。幸い勝手がなんとなくわかっていたので、手探りでシャットダウンまでこぎつけましたが・・・。

 

その後、間違いを訂正するべく、とりあえず MacOS を起動しました。そして、Vine Linux Boot というドライブがマウントされていたので、そのなかの yaboot.conf を少し書き換えてみました。

どう書き換えたかというと、append の内容を video=aty128fb:vmode:14,cmode:24 という内容にしました。これは、以前 Vine Linux をインストールした際に、画像表示に成功した設定です。

そして再起動してみると・・・、起動ドライブが見つからない・・・。

 

なにやらフロッピーを求めているらしく、しばらく待てばなんとか MacOS こそ見つけますが、どうやら ybin まではこぎつけない様子です。しかたなく、yaboot.conf をあらかじめコピーしておいたものに置き換えましたが、直りません・・・。

 

しょうがなく [Option] キーを押しながら再起動して、ブートパーティションを選択することにしました。再起動後、Vine Linux Boot と Mac G4 System の二つが候補にあがりました。

そこで、Vine Linux Boot を選択してみると、なにやらフロッピーを探しに行きます。どうやら起動ディスク自体は見つかっていたようですね・・・。

 

・・・、いろいろと調べてみて、原因はわかったのですが・・・。

実は先ほど、yaboot.conf を書き換えていたときに、あとあと mol を使用するだろうと重い、MacOS ROM をシステムフォルダから Vine Linux Boot へコピーしていたのです。どうやらこれが干渉していたらしく、OS ROM を削除したらうまく動くようになりました・・・。

 

□ 最終調整

さて、とりあえず X Window も動いたことですし、/mnt/HFS 用に作っておいたパーティション /dev/hdb12 でも初期化しておきましょうか・・・。

間違うと困るので、念のため pdisk /dev/hdb として、パーティションがどのようにきられているかを確認します。ちゃんと /dev/hdb12 が Apple_HFS パーティションであったので初期化しました。

hformat /dev/hdb12

すると、なにやら一瞬で終わってしまいました・・・。

 

続いてマウントポイントの用意です。cd /mnt と打ち込んで /mnt ディレクトリ内に移動したら、mkdir HFS とします。その後 /etc/fstab というファイルにしたの一行を追加します。

/dev/hdb12  /mnt/HFS  hfs  defaults  0 0

これで、再起動時に自動的に /mnt/HFS にマウントされるようになります。

 

とりあえず、Mac-On-Linux は、Dual CPU 環境では今のところ動かないとの情報をいただきましたので、Dual CPU の構成にはしないことにしておきます。

 


 

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