[ TROUBLE REPORT ]

DOS/V

FastTrak66 の導入

2000/02/05 Tomohiro Kumagai

□ 準備

PROMISE 社 の FastTrak66 という IDE RAID 用のインターフェイスを利用して、ミラーリング(RAID 1)を構築してみます。

用意した環境は、

  • MOTHER BOARD : MSI MS5172
  • CPU : Cyrix 6x86MX PR233
  • MEMORY : SDRAM 128MB CL2 (PC100)
  • VGA : Creative Graphics Blaster TNT 16MB
  • RAID CARD : PROMISE FastTrak66

という状態です。ハードディスクには、IBM 社の WD84AA という名の 8.4GB UltraDMA/66 対応 IDE ドライブを2台用意しました。

 

□ インストール

FastTrak66 のマニュアルを見ると、ハードディスクの取り付け順番が記述されています。

FastTrak66 には2つの IDE コネクタが搭載されていて、IDE1, IDE2 と名前が付けられています。ディスクの取り付け方は、1台目は IDE1 の MASTER ドライブとして取り付けます。2台目は IDE2 の MASTER として取り付けないといけないそうです。さらに3台目ならば IDE1 の SLAVE、4台目ならば IDE2 の SLAVE という用にします。ハードディスク自体のジャンパ設定にも気をつけてください。

今回は2台のハードディスクを搭載するので、IDE1 の MASTER と IDE2 の MASTER に設定しました。

そして FastTrak66 をマザーボードに取り付けます。説明書によると上のほうの PCI スロットへ装着するのが望ましいようなことが書いてありましたが、今回は特に気にしませんでした。FastTrak66 は SCSI アダプタとして認識されるので、ほかの SCSI インターフェイスがあった場合に問題になる場合があるようです。

 

□ いきなりトラブル

説明書によると、FastTrak66 が起動したときに FastTrak66 の BIOS が起動して、ディスク構成の設定/確認ができると書いてあるのですが、なぜか FastTrak66 の BIOS が起動しません。マザーボードの情報には、RAID カードがあることがかかれていたので、FastTrak66 自体は認識されてはいるようなのですが。

IRQ がぶつかっていることも想定して、USB や IDE コントローラを無効にして IRQ を空けてみたりしましたが FastTrak66 の BIOS は動く気配がありませんでした。

しょうがないので、ABIT 社の BP6 というマザーボードに FastTrak66 を刺してみました。すると何事も無かったように、FastTrak66 の BIOS が動いてしまうではありませんか。どうやら MS5172 + Cyrix とは相性が悪いようです。

MS5172 の BIOS バージョンを調べてみると Version 1.1 で、現時点では Version 1.5 までリリースされていました。マザーボードの BIOS が古いと相性が悪い場合もあるので、BIOS をアップグレードしてみることにしました。

MSI のホームページから AMI BIOS 用のアップデートプログラムをダウンロードしてきてアップグレードを試みましたが、アップグレードに失敗してしまいました。何度やっても同じです。MSI のホームページをよく調べてみると、Cyrix の CPU を使用している場合には二次キャッシュを無効にしてから BIOS をアップグレードしてくださいとのこと。

しかしながら二次キャッシュを無効にする方法もわからず、いろいろ試してみましたが結局 MS5172 で FastTrak66 を使用することは断念しました。

 

□ A59PRO + FastTrak66

しかし完全にあきらめてしまっては、FastTrak66 と IDE ハードディスク2台をわざわざ購入したのに無駄になってしまうので、FastTrak66 が動いたという実績のあるマザーボードを購入することにしました。とはいえ既にけっこうな出費となってしまっているため、1万円程度のマザーボードで、Cyrix 6x86MX PR233 が使いまわせるものに的を絞って探しました。

4,5時間さがし続けた末、AOpen の A59PRO1M というマザーボードがまさに条件に一致しました。CPU は Socket 7 であるので Cyrix 6x86MX が利用できるし、なによりも FastTrak66 が動作することが確認されていました。

マザーボードを A59PRO1M に取り替えてコンピュータを起動すると、みごと FastTrak66 の BIOS が起動しました。

 

□ さらなるトラブル

FastTrak66 の BIOS が起動すると、はじめに Scanning IDE drives ......... という文字が表示され、その後 No Array is defined というメッセージが表示されました。

いよいよ FastTrak66 のセットアップ開始です。

画面には、セットアップをするならば Ctrl + F を、そうでなければ ESC を押すようにかかれています。ここで Ctrl + F を押してミラーリング設定を行います。

いざ設定画面へ行ってみると、ハードディスクが見つからないことを告げる文字が・・・。ちゃんと IDE1 と IDE2 に1台ずつハードディスクをつなげているし、ハードディスク自体も両方とも MASTER となるように設定してあるので問題なさそうだし、なにより IBM のハードディスクとは相性がいいようなことをインターネットで見たせいもあって、謎は深まるばかり。

相性問題を想定して、以前に故障した Westan Digital 製のハードディスク等をつないで試していたところ、ひとつだけ FastTrak66 が認識できるハードディスクがありました。それをみると、ジャンパが SINGLE として設定されていました。IBM のジャンパも SINGLE として設定してみると、みごと認識してくれました。

FastTrak66 の BIOS から、View Drive Assignments の項目を見ると、2台ともしっかりと認識されていることが確認できました。

 

□ RAID 1 の構築

FastTrak66 は自動設定ができるようですが、しっかりと確認する意味もこめて手動で RAID を構成することにします。

3) Define Array を選択すると、4つまでの RAID を構築できる画面が現れます。初めて起動した段階では、ひとつも定義されていません。

まず、Array1 を選択して Enter キーを押します。

RAID モードを選ぶことができるので、スペースキーを使って目的の構成を選択します。今回の場合は、RAID1(ミラーリング)を構築するので Milloring を選択します。

そして、ミラーリングに使用するハードディスクを選択します。今回は Drives Assignments という項目から1番目と2番目のハードディスクを選択します。

これで RAID の構築は終了です。Ctrl + Y を押して、いま設定した構成を保存します。このとき、Duplicate を行うかどうかを聞いてきます。

Duplicate とは複製を作成することを言います。ミラーリングの場合は2台のディスクとも同じデータが記録されているはずなので、既に使用しているハードディスクを用いてミラーリングを構築するときは、もう一台のハードディスクにも同様のデータを複製する必要があります。

今回は新規構築なので NO を選びますが、ここで YES を選んだ場合は続いてどちらのドライブからどちらのドライブへデータを複製するかを聞いてきます。

これで RAID1 の構築が完了しました。このドライブを起動ディスクとして使用する場合は、いま定義した Array1 の先頭に * がついていることを確認してください。これがついているディスクが起動ディスク(Bootable Array)となります。

BIOS 設定を終了すると、System is going to REBOOT! Are You Sure ? Y-Reboot / Anykey - Back と表示されます。ここで Y を押せば、自動的にコンピュータが再起動して設定したドライブが有効になります。

あとは通常のハードディスクのように初期化やインストールを行うことができます。ただし Windows NT / Windows 2000 あたりの OS はインストールするのが難しいので注意してくださいね。

 


 

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