FastTrak66 上のディスクへ Windows 2000 をインストール 【完全版】

TROUBLE REPORT


はじめに

EZ-NET では、いままで 2 回にわたって Windows 2000 を FastTrak66 で構成されたドライブへインストールした際のトラブル記を公開してきました。

そして完全な解決策へはいたらず、結局 RAID 1 でのみ実現可能な回避策のみの公開となっていました。

 

今回、小野寺 久憲さまより、FastTrak66 のドライブへ完全に Windows 2000 をインストールできると思われる方法を教えていただきましたので、この場を使って紹介したいと思います。

なお、この情報はこちら側では未確認ですが、理にかなっているので問題のないものと思われます。

 

このページへの公開を快く許可していただいた小野寺さまに感謝いたします。

 

起動ディスクの作成

FastTrak66 のドライブへWindows 2000 をインストールするにあたり、まずは Windows 2000 のセットアップ起動ディスクを作成する必要があります。

作成方法は、Windows 2000 Personal の ”ファーストステップガイド” P50 「第3章:詳細なセットアップ」:「セットアップ起動ディスクを作成する」 にかかれていますが、念のためこちらでも紹介します。

また Windows 2000 Server の場合は、 ”ファーストステップガイド” P84 「第4章:Windows 2000 Server のセットアップの実行」:「フロップーディスクから新規インストールを開始する」 に記載されています。

 

セットアップ起動ディスクの作成

起動ディスクを作成するにあたり、1.44 MB のフロッピーディスクが4枚必要です。

MS-DOS や Windows 等の OS を起動して、Windows 2000 の CD-ROM を挿入します。そしてコマンドプロンプトで次のように入力します。

ここでは、フロッピーディスクが A: 、CD-ROM が Q: にあるものとして話を進めます。

 

 

C:\> Q:

Q:\> cd bootdisk

Q:\bootdisk> makebt32 a:

 

 

これで、セットアップ起動ディスクの作成プログラムが動きます。後は画面の指示に従って 4 枚の起動ディスクを作成してください。

なお、上記の例は 32 bit 版の OS を利用している場合です。16 bit 版の OS で起動ディスクを作成する場合は makeboot を使用しますので、うまくいかない場合は makebt32 の部分を makeboot に置き換えてみてください。

 

インストール

インストールを開始する前に、作成した起動ディスクを書き換えます。

1枚目の起動ディスクに保存されている、TXTSETUP.SIF をメモ帳等のテキストエディタで開きます。

その中の ”Ultra66” とかかれている部分を検索します。

すると、TXTSETUP.SIF の中の 4 行が該当するので、その Ultra66 が含まれる 4 行すべてを削除して保存します。

 

書き換えた起動ディスクを含む 4 枚の起動ディスクを使用して、Windows 2000 のセットアップを開始します。

セットアップが起動されるとまもなく、下のメッセージ欄にさりげなく SCSI 機器等の大容量記録メディアのドライバをインストールする場合には F6 キーを押すように指示が出るので、F6 キーを押します。

追加するデバイスを選択してくれとの指示が出たら、FastTrak66 のドライバディスクを挿入して追加します。

後は通常どおりのセットアップを続ければ、インストールは完了します。

 

インストール後の処理

FastTrak66 が正常にインストールされているかを確認します。

【コントロールパネル】 の中の 【システム】 を起動して、システムのプロパティを表示します。その中の ”ハードウェア” から、”デバイスマネージャ” を選択します。

[ SCSI と RAID コントローラ ] の中に、FastTrak66 が存在していることを確認してください。

もし FastTrak66 が別の名前で認識されているような場合には、そのプロパティからドライバを FastTrak66 へ変更してから再起動します。