[ TROUBLE REPORT ]

WACOM intuos 2 (XD-0608-U)

【未解決】 WACOM タブレットが正常に動作しなくなる (2)

2005/12/09 Tomohiro Kumagai

□ WACOM intuos 2 i-620

WACOM 社から販売されている タブレット intuos 2 i-620 (XD-0608-U) を利用していたのですけど、あるときそのタブレットが正常に動作しなくなっていたのに気づいたのでした。

そのあたりの発端のお話は 【未解決】 WACOM タブレットが正常に動作しなくなる でお話しましたけど、その時は解決じまいだったので、今回は解決に向けて、さらにもう少し試行錯誤を重ねてみることにしました。今回は特にビデオカード周りの調整です。

 

現状を整理すると、GIGABYTE 社の GV-N66256DP にモニタを二台接続したマルチディスプレイ環境です。

DVI には 1280x1024 のディスプレイが設定されていて、VGA には 1024x768 のディスプレイが設定されています。そして解像度の小さいほう (VGA) をプライマリディスプレイとして使用し、大きいほう (DVI) のディスプレイが左側にくるように設定してあります。

ハードウェア的には VGA の方は 1 と認識され、DVI の方は 2 と認識されている状態です。

 

この状態で WACOM intuos 2 i-620 を使用すると、普段は設定どおりなのですけど、 DELETER 社の COMIC ART CG illust を操作しようとしているときだけ、タブレットのマッピング領域が実際の設定とずれてしまうのでした。

前回はタブレットドライバを入れ替えてみたり、プライマリモニタを交換してみたりしてみましたけど、改善される様子が見られなかったので、今回はもう少しハードウェア的な視点から試行錯誤してみようかと思います。

 

□ モニタの認識順序を変更してみる

前回のタブレットのプロパティを調整してみたときに、古いバージョンのタブレットドライバだと設定の感じがおかしかったので、もしかするとハードウェア的に認識されているディスプレイの順番も影響している可能性もあるのかもしれないと思って、そのあたりが調整できないか試してみました。

そういえば "GeForce 6600" の "nView ディスプレイ設定" にもプライマリディスプレイを選択するところがあったような気がしたので、とりあえずそれをいじってみようとしたのですけど、なんだか操作できないようになっていました。

画面のプロパティを開きなおしたり、nView を有効にしたり無効にしたり、いろいろやってみましたけど、ぜんぜん設定できるようにならなかったので、いったん Windows の方の設定でセカンダリモニタを無効にした上で、改めて GeForce 6600 の設定を行ってみました。そうすると nView の設定画面にもモニタのイラストが 1 つ表示された状態で、いろいろと設定を行うことが出来るようになっていました。

そして nView を "1 つのディスプレイ" にしたまま、現在のディスプレイとして DVI に接続されているモニタ名を選択しました。そしていったん 「OK」 を押して、ふたたび nView 設定で今度は "デュアルビュー (DualView)" に設定してみます。

そうしてみたところ、DVI 接続の方のディスプレイの認識番号が 1 に、もういっぽうが 2 となりました。

 

これで 2 番目の方をプライマリモニタにして COMIC ART CG illust を動作させてみましたけど、やっぱりそれを操作している間だけ、相変わらずおかしな感じになってしまうままでした。ただ、プライマリモニタが DVI 側でも VGA 側でも、今までとは違ってどちらとも、タブレットの領域が全画面になってしまう感じでした。

少しは進歩があったようですけど、理想どおりにならないのは相変わらずです。この感じだとなんだかビデオカードの仕様かなにかが影響しているような感じもしてくるところです。

 

ところで余談ですけど 「画面のプロパティ」 でモニタの位置を調整するときに、モニタの座標が表示されるのですね。これによるとプライマリモニタを (0, 0) として、セカンダリモニタの位置が相対的に設定されるような感じがみてとれました。

マルチモニタ環境とはいえ、通常のモニタ利用の中で座標が負の値になることも当たり前のことなのですね。

 

□ タブレットドライバを最新のものに差し替えてみる

ビデオカードが怪しいかと思いつつ、とりあえず旧バージョンに差し替えていたタブレットドライバを元に戻してみることにしました。

まずは念のため、現在のタブレットドライバのアンインストールから行ってみました。コントロールパネルの 「プログラムの追加と削除」 から "タブレットドライバ" を選択してアンインストールを行います。そして Windows を再起動した後で V491-2Jwi をインストールしてみます。

余談ながら今ごろ気づいたのですけど、ファイルからは 4.91-2 と読み取れるのに、インストール時に表示されるダイアログには 4.91-4 と表示されるのですね…。ファイル名が間違っていたのかと思ってさらっと確認してみたところ、とりあえず WACOM 社のサイトによると、とりあえず現在公開されているドライバは 4.91-2 のようですね。タブレットのプロパティから確認してみても 4.91-2 と表示されるようなので、どうやらインストール時のダイアログボックスの表記が間違っているような感じでした。

 

ともあれタブレットのマッピング設定を調整して、ふたたび COMIC ART CG illust を起動してみたところ、今度は以前のようにまたプライマリモニタに偏った感じになってしまったのでした。この感じだと旧ドライバの方がまだマシな感じです。

念のためプライマリモニタを DVI 接続の方にしてみたりもしましたけど、その場合もやはりプライマリモニタ (0, 0) を基点とする全画面が操作領域となってしまいました。

 

□ ビデオカードを追加してみる

もしかすると GIGABYTE 社の GV-N66256DP の仕様上の問題だったりするのかもしれないので、GV-N66256DP からは DVI のみを利用して、もう一台のモニタを接続するために PCI 接続のビデオカードを追加してみることにしました。

今回購入したのは 玄人志向 の RAGEXL-P8 です。

理由は単純で、PCI 接続のビデオカードでとっても安かったという感じです。VRAM 容量は 8MB ですけど、補助で使う分には十分な感じの性能です。通常サイズのブラケットしか用意されていませんけど、基盤はとても小柄なところも良い感じです。

 

さっそく GV-N66256DP の下に空いていた PCI スロットへ RAGEXL-P8 を差し込んで Windows を起動してみました。

すると、画面のプロパティにそれらしいアダプタは存在していませんでした。GV-N66256DP が相変わらずデュアルモニタとして設定されていたのでそのせいもあるかと思って無効にしてみたりもしましたけど、そんな状態で Windows を再起動したりとかしてみても認識されない感じでした。デバイスマネージャで確認してみても、ハードウェアとして存在している感じは見受けられませんでした。BIOS で "Init Display First" の値を "PCI Slot" に変更してみても、そもそも存在しているようには振舞ってはくれませんでした。

おかしいなと思いつつ、とりあえずさらにひとつ下の PCI スロットに差し替えてみたところ、これだけで今度はしっかりと認識されました。どうやら PCI スロットとの相性か何かの問題だったみたいです。

デバイスマネージャを確認してみても "ATI Technologies, Inc. RAGE XL PCI" というデバイスとして認識されていましたけど、肝心のデバイスドライバは自動ではインストールできなかったようなので、付属の CD-ROM からデバイスドライバのインストールを行ってみました。

 

ATI の CD-ROM を挿入して、起動したウィンドウから "ATI 簡易インストール" を選択します。

すると "ATI ソフトウェア" のインストールが始まるので、手順に沿って作業を進めて行きます。基本的には特に難しいところはないのですけど、Microsoft によるテストを受けていないデバイスドライバをインストールしたときに表示されるダイアログボックスが、インストーラーよりも背面で表示されてしまった感じがありました。再起動前にちょっと保存したいファイルがあって、インストーラのウィンドウを最小化してみて気づいたのですけど、気づかずに再起動をしていたらどんな感じになっていたのか少し気になるところです。

とりあえず、今回は幸いに気が付いたので、"RAGE XL PCI (日本語)" のインストールを継続した上で Windows を再起動することとなりました。

そして再起動後に画面のプロパティを見てみたのですけど、なんだかそれらしいアダプタはまたしても表示されてはいませんでした。デバイスマネージャを確認してみる限りでは、"RAGE XL PCI (日本語)" が、正常に組み込まれているような感じはするのですけどね。

 

□ 初期のディスプレイアダプタを PCI にしてみる

AGP と PCI のディスプレイアダプタを接続して、そういえば以前にも ATI RAGE XL のアダプタを搭載してこのような状況を経験したことがありました。そのときの解決方法は単純に、BIOS によるビデオカードの初期化順序を AGP 優先から PCI 優先に変更してあげるという感じでした。

BIOS の設定画面への移動や実際の設定については PC それぞれで違ってくると思いますけど、今回は AOpen 社の AX4SPE Max II というマザーボードを想定してお話して行くことにします。

 

PC を再起動して、最初の真っ黒な POST 画面で [Delete] キーを押して BIOS 設定画面を起動します。そうしたら "Advanced Chipset Features" 内の "Init Display First" の項目を "AGP" から "PCI Slot" に変更します。

こうして Windows を起動してみると、今度は無事に "RAGE XL PCI (日本語)" もディスプレイアダプタの候補に挙がるようになりました。画面のプロパティからこのアダプタに接続されているモニタを有効にして、解像度と位置などを適切に調整すれば完了です。モニタを有効にした直後は 800x600 しか選べなくて焦りましたけど、いったん画面のプロパティを閉じてまた開いてみたところ、今度はちゃんと 1024x768 まで選択できるようになりました。

そして準備が整ったらタブレットのプロパティを調整して、ふたたび COMIC ART CG illust 4 PLUS を実行してみましたけど、けれどこれでも結局のところは (0, 0) を基点とした画面全体が操作対象となってしまい、症状は変わらずな感じでした。

 

□ ディスプレイアダプタを交換してみる

現在使用しているディスプレイアダプタ GIGABYTE 社の GV-N66256DP が影響しているのかとも思い、とりあえず手元に余っていた 玄人志向 の GF6200A-LA128H に交換してみることにしました。

このビデオカードも AGP 接続で、DVI と VGA の 2 つのポートを備えていますので、現在の GV-N66256DP と RAGEXL-P8 の 2 枚ともを取り外して、代わりにこの GF6200A-LA128H を接続してみることにします。

 

いったん PC の電源を落として GF6200A-LA128H 一枚のみを接続し、電源を入れてとりあえず BIOS の設定で "Init Display First" を "AGP" にしておきます。そして再起動して Windows が起動したら、付属していた CD-ROM からデバイスドライバを組み込みます。

そうしてマルチディスプレイの設定をした後でふたたび COMIC ART CG illust 4 PLUS を起動してみましたけど、またしても改善される様子は見られませんでした。

 

□ 状況は解決しないまま…

何をやってみても、なんだか結果は一緒ですね…。

似通ったアプローチで行っているでしょうから当然なのかもしれませんけど、とりあえずは GIGABYTE 社の GV-N66256DP を 1 枚さした環境に戻しておくことにしました。改善が見られないならこの環境がいちばん理想的なので。

とりあえず COMIC ART CG illust 4 PLUS を使いたい場合はどうしようかと考えつつ、普通に使う分には問題ないし、そのときだけセカンダリモニタを無効にするか、それとも Photoshop 5.5 などなら正常に動作するのでそうしておくか、いろいろと考えていたのですけど…。

 

普通に使えているかと思ったのですけど、もしかしたら Windows のモニタ処理が全体的におかしいかもしれないです。

基本的にはまったく問題ないのですけど、ときどき、一部のソフトウェアが表示するダイアログボックスが、プライマリディスプレイの少しはみだしてしまう辺りに表示されることがあるのでした。そういえば Microsoft Messenger も、誰かがサインインしたときに表示されるボックスが表示されないような気がします…。

どこかディスプレイの管理周りがおかしくなっている可能性もあるのかもしれないですね。COMIC ART CG illust 4 PLUS をインストールしたときからシリアル番号を入力するダイアログボックスが画面の外にあって気づかなかったりしていたので、どこでそれらを管理しているかはわかりませんけど、また違った視点で調べてみる必要がありそうです。


 

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