IP Messenger で Windows と Mac OS X 間でテキストを交換する

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Windows と Mac OS X とでテキストを交換する

Windows と Mac OS X とを並行して利用してる時に、Windows 側のテキストを Mac OS X 側にコピーしたい場面が幾度かありました。

これまではそういった場合には、テキストファイルに保存してネットワーク経由でコピーしたり、電子メールで送信したりしていましたが、それもなかなか手間がかかるところでどうにかならないかと日頃思ってはいたのですけど、ちょっとしたきっかけがあっていろいろ考えてみたところ、そういえば、10 年以上前に人気のあった IP Messenger を使ってみたらどうだろうと思い立ちました。

 

IP Messenger というのは Windows 95 の頃、LAN が比較的簡単に組めるようになったころに流行った簡易メッセージソフトです。

IP Mesenger がインストールされている LAN 内のパソコン同士を認識し、それらの任意のパソコンへテキストを簡単に送信できるツールです。今では Microsoft 社の Windows Messenger などが近いソフトになるのでしょうか。

ともあれこれを使えば、同一 LAN 内でのテキスト (メッセージ) のやり取りが容易になるので、さすがにクリップボードほどの使い勝手は望めないでしょうけど、テキストファイルの交換よりは格段に便利になると思います。

そこでさっそく、Windows と Mac OS X のそれぞれに IPMessenger をインストールして試してみることにしました。

 

IP Messenger のインストール

Windows へのインストール

現在メインで使っている Windows は 64 ビット版の Windows 7 なのですけど、平成 22 年 7 月 31 日現在に IP Messenger 開発研究室 で公開されている "Win 版 IP Messenger ver 2.09" が正しく動作するようでした。

アーカイブをダウンロードしたら展開して Setup.exe を実行することで、インストールを行えます。

セットアップ時に Windows 起動時に自動起動するように指定できるので、必要に応じて自動起動設定をしておくと良いかもしれません。

Mac OS X へのインストール

Mac OS X 10.6 では、平成 22 年 7 月 31 日現在、IP Messenger for Mac OS X ishwttracking で提供されている "IP Messenger for Mac OS X v0.9.3" を利用することが出来るようでした。

ここから "IPMessenger093.dmg" をダウンロードして Mac OS X にマウントし、マウントしたファイルの中身をアプリケーションフォルダー等へコピーすることでインストールは完了です。

 

Mac OS X 自動起動時に IP Messenger を自動起動するためには、Mac OS X のシステム環境設定からアカウント設定を調整します。

該当するアカウントの "ログイン項目" を表示して、ログイン時に自動的に開くアプリケーションとして "IP Messenger" を登録しておくことで、次回起動時には自動的に IP Messenger がスタンバイしていてくれるようになります。

 

テキストを送信する

インストールが完了したら、これで IP Messenger 同士でテキストを転送することが可能になっています。

通常は (ファイアーウォール等で遮断されていなければ)、ローカルネットワークに存在する IP Messenger を自動的に見つけてくれるので、リストアップされた中から送信したい相手を選択して、任意のテキストを送信します。

 

Windows 版の場合はタスクトレイに常駐している IP Messenger のアイコンをダブルクリックすることで、Mac OS X の場合は、Dock に表示されているアイコンを右クリックして "新規メッセージ" を選択することで、メッセージの送信画面が表示されます。

そして、送信画面にテキストを入力するなりペーストするなりして、送信ボタンをクリックすれば、選択した相手にメッセージが転送されました。それをまたコピーしてどこかに貼り付けられるので、今までよりは簡単にテキストを交換して使うということができるようになったと思います。

 

なお、送信画面の入力欄が最初はちょっと小さい感じですけど、ウィンドウサイズを変更しおくことも可能です。

少しわかりにくいのですが、送信または受信ウィンドウを開いてサイズを調整した上で、Windows 版の場合はタイトルバーの上で右クリックを、Mac OS X 版ではアップルメニューから "ウィンドウ" メニューを選択することで、そこからウィンドウサイズの保存をすることが出来るようになっていました。

Windows の場合はタイトルバーで右クリックしないと設定できそうなメニューが表示されなかったり、Mac OS X 版の場合は受信ウィンドウが開かれていないと受信ウィンドウのサイズ保存メニューがグレー表示で選択できなくなっていたりして少しわかりにくい感じでしたけど、どちらの IP Messenger ともウィンドウサイズを保存しておくことができましたので、ウィンドウが小さすぎて不便を感じるような場合は、設定を変更してみると良いと思います。